新型ホンダ・ステップワゴンまもなく ミニバン界の功労者 歴史を振り返る

公開 : 2022.01.03 08:25

新型ホンダ・ステップワゴンまもなく登場。大ヒットを遂げた初代からわくわくゲート導入の5代目までの歴史を振り返ります。

商用ワンボックスから乗用へ

ホンダの「ステップワゴン」が誕生したのは1996年5月のことであった。

振り返ってみれば1990年代は「ミニバンが認められた時代」といえる。

ホンダがホームページで公開した新型ステップワゴンの一部
ホンダがホームページで公開した新型ステップワゴンの一部    ホンダ

それ以前の箱型でスライドドアを備えた多人数乗れるクルマはミニバンではなく、「ワンボックス」と呼ぶ商用車のイメージが強かったのだ。

ところが1990年代に入って、1990年にトヨタの「エスティマ」とマツダ「MPV」、1991年に日産「バネット・セレナ」といった、乗用車テイストの強い、いわゆる「ミニバン」が登場。

それぞれにヒットしたことで、にわかにワンボックス・ブームが到来する。

ホンダも、そうした流れに乗ろうとしたが、背の高い箱型の車形を作る生産設備がなく、苦肉の策として1994年に「オデッセイ」を投入。

このモデルが存外のヒット作になる。

そして背が低く、普通のドアだけど、3列シートで7人乗れるという新たなジャンルを生み出すこととなったのだ。

そうした「オデッセイ」のヒットのかげで、ホンダは誰もが納得できる「ミニバン」を開発。

そして1996年に満を持して投入したのが「ステップワゴン」であったのだ。

初代は異例の大ヒット

1996年に登場した初代「ステップワゴン」の特徴は「FF 1.5BOX」であり「5ナンバーで最大クラスの室内空間」を備えていたこと。

また、シンプルですっきりとした直線基調のデザインも印象的であった。

ホンダ・ステップワゴン(初代)。「こどもといっしょにどこいこう」がCMのキャッチフレーズ。
ホンダ・ステップワゴン(初代)。「こどもといっしょにどこいこう」がCMのキャッチフレーズ。    ホンダ

「FF 1.5BOX」とは、運転席の前にエンジンを備えたボンネットがあり、後ろにハッチバック車のように箱型のボディを持つスタイルだ。

これは、エンジンを運転席下などに納め、真四角の箱型のボディを持つ、商用ワンボックスとはまったく異なるスタイルであったのだ。

こうした商用ワンボックスとは異なるスタイルと、シンプルでクリーンなイメージのデザインは、初代「ステップワゴン」の大きな魅力となったのだ。

また、価格はエントリーの5人乗りで150万円台から、8人乗りでも約180万台から220万円台であった。

また、2Lエンジンを搭載し、4WDモデルも用意されていた。

そんな初代「ステップワゴン」は、発売翌年となる1997年に約11万台が販売され、年間販売ランキングでは5位に躍り出る。

そして1998年は6位、1999年には3位を獲得するほどのヒットモデルとなった。

これは当然、当時のホンダ車としては最高の数字だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    鈴木ケンイチ

    Kenichi Suzuki

    1966年生まれ。中学時代は自転車、学生時代はオートバイにのめり込み、アルバイトはバイク便。一般誌/音楽誌でライターになった後も、やはり乗り物好きの本性は変わらず、気づけば自動車関連の仕事が中心に。30代はサーキット走行にのめり込み、ワンメイクレースにも参戦。愛車はマツダ・ロードスター。今の趣味はロードバイクと楽器演奏(ベース)。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

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    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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