加速性能ランキング トップ10 実世界で計測されたハイパフォーマンスカーの実力とは

公開 : 2022.01.15 06:05

英AUTOCAR編集部がこれまで試乗してきた全モデルの中から、加速に秀でたモデルをランキング形式で紹介。

メーカー公称値に頼らない独自のテスト

英AUTOCAR編集部がこれまでにテストした市販車の中で、最も加速性能の高い10台を紹介する。

新型車の加速性能評価を見るのは簡単だが、その比較はしばしば難しく、誤解を招くことがある。停止状態からの発進加速に関しては、ベンチマークの基準が微妙に異なるため、数値だけを見て単純に比較することはできない。

英国のAUTOCAR編集部がこれまでにテストした、公道走行可能な市販車の中から最速のものを紹介。
英国のAUTOCAR編集部がこれまでにテストした、公道走行可能な市販車の中から最速のものを紹介。

例えば、欧州のメーカーは「0-100km/h加速」に相当する「0-62mph加速」のタイムを表示するのが一般的だが、一部のメーカーでは「0-97km/h加速」に相当する「0-60mph加速」を表示している。

一方、米国を拠点とするメーカーの中にも、「0-60mph加速」の性能を主張するものがあるが、これはドラッグレース方式の「ワンフット・ロールアウト」という指標に基づいている。発進時の最初の1フィート(0.3m)を無視するため、「静止状態からの加速」の数値と比較するには公正な基準ではない。

北米ではこのような慣習があるため、例えばシボレーテスラが主張する発進加速とポルシェフェラーリメルセデスAMGのそれを比較することは大きな問題がある。

では、メーカーや地域によって評価基準が異なるようなカタログ上の性能数値ではなく、実世界での性能のポテンシャルをより公平に、より代表的に測定できる方法はあるのだろうか?答えは「イエス」だ。

以下は、英AUTOCAR編集部による独自の性能テストを受けた、これまでで最も加速の速いパフォーマンスカーのリストである。一般的な0-97km/hや0-100km/h加速のタイムではなく、48-113km/h(30-70mph)加速でのタイムに基づいてランク付けされている。また、静止状態からの発進加速として0-402m(1/4マイル)の結果も併記した。

つまり、メーカーが主張するような数値とは異なるものである。燃料を満タンに入れ、2人の乗員を乗せた状態で、(追い風の影響等を考慮して)平坦な路面を2方向に往復するという条件下での結果だ。

はじめに断っておくと、編集部は発売される全モデルで試乗・性能テストを実施できているわけではない。英国未導入の最新モデルや希少なハイパーカーなど、今回のリストで除外されているものが少なからずあることをご承知いただきたい。

1. ブガッティ・ヴェイロン・スーパースポーツ

48-113km/h加速:1.7秒|0-402m:10.1秒(238km/h)|テスト実施日:2011年3月2日

英AUTOCAR編集部がブガッティ・ヴェイロン・スーパースポーツのテストを行ってから、もう10年以上になる。48-113km/h加速における史上最速の市販車として、10年以上経ったいまでもその王座は揺るがない。

ブガッティはまだシロンのロードテストを承認していないが、現行モデルの引退を控えていることから、近いうちにテストを実施できるのではないかと期待している。

1. ブガッティ・ヴェイロン・スーパースポーツ
1. ブガッティ・ヴェイロン・スーパースポーツ

“ギガワット級”電動ハイパーカーの新時代において、このヴェイロンの地位は遅かれ早かれ奪われることが予想される。だが、それを達成できるEVはわずかだろう。そして、EVにトランスミッションを搭載しない限り、1200psのブガッティのように、400km/hを超える加速は難しいかもしれない。

「もしヴェイロン・スーパースポーツがマクラーレンF1の10秒後にスタンディング・スタートを切り、マクラーレンが210km/hに達したとしても、ブガッティはまったく同じタイミングで320km/hに達することができる」と、当時のAUTOCARのテスター陣は記録している。

TVRグリフィスを2台、同時に工業用エアホースを走らせているようなものだ。今までの市販車では感じられなかったような、心を揺さぶるような加速がある」

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。愛知県在住。幼い頃から自動車/戦車/飛行機/宇宙船など乗り物全般が大好物。いつかすべての乗り物を手に入れることを夢見ている。最近はバイクの魅力に気づき、原付と中型を衝動買いしてしまった。大学卒業後、不動産営業と記事制作ディレクターを経て2020年に独立し、フリーランスとして活動開始。現在に至る。

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