クプラ、電動モデル2車種発売へ クラスを跨ぐ独自の高性能モデル 2026年登場か

公開 : 2022.02.24 06:25

スペインの高性能ブランド、クプラは従来のセグメントにとらわれない新型車を欧州に導入すると発表しました。

中型の高性能ハイブリッドか 5年以内に登場見込み

フォルクスワーゲン傘下のクプラは、全面的な電動化に向けて独自のアイデンティティを確立するため、従来とは異なるセグメントに新モデルを2台投入する予定だ。

この2台は、スペインのセアトから派生したクプラ4周年記念イベントで発表された。まもなく登場するEVのクプラ・タバスカンおよびアーバンレベルに続いて欧州市場に投入されるが、紹介時のニュアンスからハイブリッド車になる可能性がある。

クプラの発表会の様子。中央はアーバンレベルで、両サイドの2台が新型車。
クプラの発表会の様子。中央はアーバンレベルで、両サイドの2台が新型車。

デビュー時期は不明だが、クプラは2030年までハイブリッド・パワートレインを使用し続け、その後に全製品をEVに移行するとしている。新型の2台はそれぞれ2026年と2027年に登場すると見られている。

同社のウェイン・グリフィスCEOは記者団に対し、「我々は成長を必要としているため、成長セグメントをクロスオーバーする車種になる」と語った。

「他にも、シューティングブレークやスポーツバックなど、いろいろなコンセプトがあります。当社にはフォルメンター、アテカ、タバスカン、ボーン、そして小型BEVなど、まだまだ車種を増やす余地があります」

また、グリフィスCEOは、高性能ブランドであるクプラのイメージに合うような「ちょっと特別」なクルマでありながら、フォルクスワーゲン・グループのポートフォリオの一部として意味のあるクルマでなければならないとしている。

2台の新型車のプレビュー画像からは、小型のボーンとSUVのタバスカンの中間に位置することが伺える。その位置づけについては明言されていないが、そのシルエットはワゴンとセダンのように見える。

グリフィスCEOはAUTOCARに対し、次のようにコメントしている。

「当社の強みは、フォルクスワーゲン・グループの一員であり、このグループが持つすべてのプラットフォームがあることです。クプラは非常にスポーティなブランドなので、スポーティなソリューションが望ましいです」

「しかし、最終的に成功するためには、デザインや何を象徴しているかという点で、本物のDNAを持つ必要があると思います」

CEOは、クプラはグループ内の他ブランドのリバッジ(OEM)よりも「一歩進んだ」ものでなければならないと述べ、新型車は独自の設計になることを示唆した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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