見た目へ相応しい洗練の操縦性 プジョーE-408 GT 58kWh(2) エンジン版より確実に速い 航続がもっと長ければ

公開 : 2026.07.13 18:10

2024年末に発売のプジョーE-408が、早速アップデート。遠くからでも気付けるシルエットや、213psの前輪駆動は変わらず。強みはスタイリッシュな姿へ相応しい洗練の操縦性。UK編集部の評価です。

エンジンで走る408より確実に速い

2026年仕様として、アップデートを受けたプジョーE-408。213psの最高出力と、34.9kg-mの最大トルクに変更はないが、ガソリンエンジンで走る408より確実に速いこともそのまま。0-100km/h加速は、7.5秒でこなす。

モーターは改良を受けており、60km/h前後までは特に力強い。1804kgと、バッテリーEVとしては軽い車重も貢献している。パワーデリバリーはシームレスで、僅かにモーターの回転音が車内へ響くが、静寂性も高い。

プジョーE-408 GT 58kWh 210(欧州仕様)
プジョーE-408 GT 58kWh 210(欧州仕様)

ノーマル・モードでは190psへ制限され、本来の最高出力を得られるのはスポーツ・モードのみ。だがアクセルレスポンスが積極的に変化し、高速道路では速度管理しやすいものの、市街地ではノーマル・モードの方が扱いやすいと思う。

エコ・モードでは、160psへダウン。航続距離を伸ばすべく、エアコンの稼働も控えめに調整される。

スタイリッシュな姿へ相応しい洗練の操縦性

E-408の運転体験で明確な強みが、スタイリッシュな見た目へ相応しい、洗練された操縦性だろう。ステアリングホイールは適度な重み付けで、反応はダイレクト。締まりある乗り心地とのバランスも良く、一般道での運転を楽しく感じさせてくれる。

ただし、ガソリンエンジン版より増えた車重が、高負荷時の能力へ影響を与えている。高めの速度域でカーブへ飛び込むと、ミシュランe-プライマシー・タイヤは、1.8tあるボディを受け止めきれなくなる。能力の7割位で流している時が、特に印象は優れる。

プジョーE-408 GT 58kWh 210(欧州仕様)
プジョーE-408 GT 58kWh 210(欧州仕様)

濡れた交差点でアクセルペダルを深く傾ければ、ステアリングが乱れるトルクステアが発生することも。もう少しトラクションは高めたいところだが、日常的な運転で悩まされるほどではない。とはいえ、この特性を理解していても損ではない。

乗り心地は概ね良好。速度抑制用のスピードバンプや路面のツギハギを通過すると、突き上げ感を伴うことはあるものの、この価格帯のモデルとしては優秀な側にある。

EVでも高速道路との相性は悪くない

ロードノイズや風切り音は、高速域でも良く抑えられている。速度が上昇すれば、バッテリーの質量が貢献し、しっとり快適性も増してくる。

春の南フランスを走らせた限り、エアコンがオンのままでの平均電費は4.8km/kWh。現実的な航続距離は、280km程と予想できる。エアコンはヒートポンプ式で、消費電力は抑えられているはずだが、カタログ値の6.6km/kWhとの差は小さくない。

プジョーE-408 GT 58kWh 210(欧州仕様)
プジョーE-408 GT 58kWh 210(欧州仕様)

他方、滑らかなフォルムが貢献し、110km/h前後で走行しても航続距離は目立って短くならない様子。バッテリーEVだが、高速道路との相性は悪くない。

運転支援システムは、アダプティブ・クルーズコントロールが標準。車線変更時は、やや動作に迷いが見られたが、概ね安心して速度管理を任せられる。ドライバー監視機能は過剰に反応せず、集中力を保てる自信があればスイッチでオフにもできる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    アレックス・ウルステンホルム

    Alex Wolstenholme

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

プジョーE-408 GT 58kWhの前後関係

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