氷上ドリフト対応の四輪駆動 メルセデス・ベンツEQE 500 4マティック 試作車へ試乗

公開 : 2022.03.19 08:25

洗練されたサルーンに、エキサイティングさが追加された四輪駆動のEQE 500。英国編集部が試作車へ試乗しました。

誕生間近のEクラスに相当する電動モデル

メルセデス・ベンツEクラスに相当する電動モデルが、誕生間近だ。今回試乗した寒冷地仕様の試作車は、EQE 500。四輪駆動の4マテックで、以前に試乗した後輪駆動の試作車、EQE 350+より開発は数ステージ進んでいるという。

ツインモーターのドライブトレインは、基本的にはEQS 450 4マティックと同じもの。こちらも、Sクラスを置き換えるであろう、純EVのラグジュアリー・サルーンになる。

メルセデス・ベンツEQE 500 4マティック・プロトタイプ
メルセデス・ベンツEQE 500 4マティック・プロトタイプ

AMG仕様を除くEQEで、最もパワフルなグレードとなるのが、この500 4マティック。最高出力はシステム合計で408psを発揮するとのこと。

EQE 350+比で115psパワフルだが、メルセデスAMGのEQE 43 4マティックには68psほど届かない。ちなみに最強版のAMG EQE 53 4マティックは、626psという桁違いの馬力を誇る。

後輪駆動のEQE 300+が、エントリーグレードに当たる。2022年後半に販売が始まるEQEは、当初5段階のモデル構成が組まれることになる。

500 4マティックの場合、駆動用バッテリーの容量は標準で90kWh。充電器へ接続される前から温度を最適化させ、可能な限り急速な充電に対応させるシステムも実装される。

1度の充電で走れる航続距離は、EQE 350+の場合で最大660km。だが、この500 4マティックでは明らかになっていない。メルセデス・ベンツ側は、少なくとも後輪駆動のEQEと同じ距離は走れないと認めている。

急速充電能力は、最大170kWまで対応。15分間で、約250kmぶんの電気を蓄えられる計算だ。

インテリアやボディは格上のEQSへ通じる

全体的なスタイリングはEQSに似ているものの、筆者にはEQEの方がスマートに見える。ひと回り短い全長と全高の低さ、短いテール部分の処理などによって、より均整が取れているように感じる。読者の印象はいかがだろう。

ボディのデザインで1番異なる部分がリア周り。EQSはリフトバックのようにリアガラスとトランクリッドが一体で開くのに対し、EQEは従来のサルーンスタイル。リアガラスを残し、トランクリッドだけが開閉する。

メルセデス・ベンツEQE 500 4マティック・プロトタイプ
メルセデス・ベンツEQE 500 4マティック・プロトタイプ

テールゲート上の控え目なリップスポイラーと、テールライトが左右でつながったデザインは、EQSとEQEで共通している。プラットフォームは、どちらも純EVのために専用開発されたEVAだ。

ドアを開いてインテリアを眺めると、こちらも既視感がある。ドライビングポジションはポルシェタイカンほど低くないものの、高くは感じられない。

大きめのセンターコンソールと、フレームレス・ドアの高さ方向に薄いグラスエリアにより、適度な包まれ間がある。心地良い低さの着座位置だ。

ダッシュボードは、縦長のセンター・タッチモニターに、独立した横長のメーター用モニターという組み合わせが標準。オプションで、ほぼ全面に広がるハイパースクリーン・タッチモニターも選べる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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