トヨタ・ハイエース(200系)最後の改良へ 「ドル箱車」は小ぶりな変化に? 

公開 : 2022.03.30 05:45

新型までのつなぎ?

今回の改良では視認性に関わるフロントフォグランプがLEDへと置き換えられて小型化されるほか、2万8600円のメーカーオプションだった「インテリジェントクリアランスソナー」が標準装備となる。

また寒冷地仕様を選択すると、新たにフロントのワイパーブレードの凍結を解消する「フロントシールドデアイサー」が追加される点もありがたい機能といえる。

ボディカラーの「ダークブルーマイカメタリック」が廃止となる
ボディカラーの「ダークブルーマイカメタリック」が廃止となる    トヨタ

従来のハイエースでも寒冷地仕様を選択するとバッテリーやヒーターにPTCヒーターが追加されるほか、スライドドアやバックドアが凍結して開閉できなくならないようにするモールディングや、雪などで滑りにくくするためのステップカバーなどが用意されていたが(仕様毎に異なるが)これでさらに寒冷地仕様の装備が充実したことになる。

そのほかの変更点ではボディカラーの「ダークブルーマイカメタリック」が廃止となり、全6色から全5色へと選択肢が減少する。

ダークブルーマイカメタリックは、改良前のスーパーGLのカタログ表紙にも同色の車両が掲載されるなど、人気色のイメージが強いカラーだっただけに意外な印象だ。

このように法対応の改良が中心となるハイエースだが、一部改良が入ったからといって新型がすぐ出ないという判断をするのは早いかもしれない。

なぜなら登場から18年が経過しようとしているにもかかわらず、売れ続けているハイエースはいわばドル箱で、新法規に対応できないからといって新型が登場するまで販売しないというのはもったいなさ過ぎるからだ。

そのため新型登場までのわずかな期間は、キャラバンとは異なり最小限の変更で対応しようとしているのかもしれない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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