まさかの登場! ロータス・エレトレ 英スポーツカー・メーカーから初SUV しかもEVで 詳細解説

公開 : 2022.03.30 04:00  更新 : 2022.03.30 11:44

ロータス・エレトレの詳細を外観/内装/シャシー/パワートレイン/装備/スペックの項目に分けてお伝えします。

ロータス新型車 まさかのSUV

ロータスは、初のSUV「ロータス・エレトレ」を世界公開した。

「初」であるのは、5ドアであること、スポーツカー・セグメント以外のカテゴリーであること、そしてデジタルを多用していることも、である。

ロータス・エレトレ
ロータス・エレトレ    ロータス

2022年後半より、中国に完成した新工場で生産開始予定。

この記事では、外観、内装、シャシー、パワートレイン、装備、スペックなどの項目に分けて、エレトレの詳細情報をお伝えする。

全長5m超え それでもロータスらしさ

ロータス・エレトレのボディサイズは、
全長:5103mm
全幅:2231mm(ドアミラー車)
全幅:2135mm(ディスプレイミラー車)
全高:1630mm
ホイールベース:3019mm
となる。

前から見ると

まず目を引くのは大きく口を開けたフロントグリルだ。静止時や走行中の空気抵抗を減らす必要があるときは、閉じたままになっている。電気モーター/バッテリーパック/フロントブレーキの冷却が必要なときには、独特のパターンで開いて空気をラジエーターに送り込む。

ロータス・エレトレのサイズは端的に大きい。外装ディテールには、パフォーマンスとヘリテージの両立が試みられた。
ロータス・エレトレのサイズは端的に大きい。外装ディテールには、パフォーマンスとヘリテージの両立が試みられた。    ロータス

ヘッドライトは左右に細長い。常時ハイビーム照射が可能なマトリクス方式を採用している。

横から見ると

ボディサイドを見ると、キャビンが車体前方にあり、前後のオーバーハングは短い。ボンネットも全長に対して短く、これは従来のロータス=ミドエンジンの外観を踏襲しているという。

フロントガラスは大胆に倒されている。サイドガラスは上下に短く、車体後部に向かってクーペのように上端が下がる。

Dピラーはフローティング式だ。空気抵抗を低減するために「エアブレード」を備えている。ロータス・エミーラのフロントバンパーと共通するエアロダイナミクス性能の向上策だという。

後ろから見ると

テールライトは左右で一直線に繋がっている。これをロータスは「フルワイドリボンライト」と呼んでいる。

走行中は赤色に点灯するが、合計で4色に切り替えられるのだという。ロック解除やバッテリーの充電状態を表現するのだという。

リアガラス上端に設置されたスポイラーは中央部を省略し、左右の端のみが残る。モータースポーツからヒントを得ているという。

テールゲートのスポイラーは可変式で、選択したドライビングモードによって3つの角度に展開する。

SUVらしい収納 ロータスらしい哲学

SUVとはいえ、ドライバー中心のデザインになっている。ヒントはロータス・エミーラ/エヴァイヤから得たのだという。

インストゥルメント・パネルはロータスの哲学「必要のないものは取り除く」を体現しているとのこと。

ロータス・エレトレのインテリアは、SUVとはいえ、ドライバー中心のデザインになっている。ヒントはロータス・エミーラ/エヴァイヤから得たのだという。
ロータス・エレトレのインテリアは、SUVとはいえ、ドライバー中心のデザインになっている。ヒントはロータス・エミーラ/エヴァイヤから得たのだという。    ロータス

ダッシュボード上部中央を省略したことについては、先述のリアウイングの中央部デザインとの呼応だと説明される。

実用的な収納スペースが豊富にあることもSUVらしい。

センターコンソールには、携帯電話用のワイヤレス充電を備えたストレージトレーと、未使用時には穴部分がぴったりカバーされる、違うサイズのカップホルダーが含まれる。ドアトリムには1Lのペットボトルが収納できるという。

2列目のシート中央スペースには膝の高さまである引き出しがある。2つのカップホルダー後方には分割式のアームレストがある。

カップホルダーの先には角度調整可能なインフォテインメント用の9インチタッチスクリーンがある。その下にワイヤレス充電トレイがある。

ドライバー前方に設置されているインストゥルメントクラスター(メーター類)は高さ30mm未満でスリムだ。主な車両情報とトリップ情報を伝える。

助手席側も同様となり、ドライバー側とは違う音楽選択や近くの名所など、さまざまな情報を表示できる。

その間には、OLEDタッチスクリーンを採用した、15.1インチのインターフェイスが設置される。不要な場合は自動的にフラットに折りたためる。

また、拡張現実(AR)技術を搭載したヘッドアップディスプレイを介してドライバーに情報を表示することもでき、標準装備される。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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