北米新ブランドが純EV発売 ルーシッド・エアへ試乗 合計1111psに最長836km 前編

公開 : 2022.05.08 08:25

優れたパッケージングで広々とした車内

インテリアは、テスラとは別世界。明らかに空間にゆとりがあり、雰囲気が良い。パノラミック・サンルーフを備えているにも関わらず、リアシート側も広々。身長の高い大人が座っても、膝前にも頭上にも余裕を感じる。

大きく開くトランクリッドの内側には、465Lの荷室がある。フロント側には、使い勝手の良い202Lのフランクもある。パッケージングに優れていることは明らかだ。

ルーシッド・エア・ドリームエディション・パフォーマンス(北米仕様)
ルーシッド・エア・ドリームエディション・パフォーマンス(北米仕様)

ただし、エアでは最大となる113kWhの駆動用バッテリーを選択すると、フロアが1段高くなる。足を少し前方へ投げ出すような格好になり、居住性でいえば、容量は小さい方が優れるようだ。

とはいえ、リアシートの背もたれは飛行機のビジネスクラス風に倒せる。運転は専属ドライバーにお任せし、オーナーは後ろでゆったり寛げるはず。

ドライバーの正面、ダッシュボード上部にはインフォテインメント用モニターと一体になった、メーター用モニターが据えられている。経験の長いドライバーでも、モデル3のように戸惑うことはないだろう。

センターコンソールから立ち上がるように、膝の横には大きなタッチモニターも用意されている。タブレット端末と同様にスワイプし、ナビゲーションの設定などをまかなえる。

エアコン操作などのショートカットとして使える、実際に押せるハードボタンも備わる。タッチモニターでメニューを掘り下げる必要がないのは、プラスポイント。インフォテインメント・システムは、もう少し反応が素早くても良いだろう。

この続きは後編にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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