現代版『初代フォード・エスコートRS』150台限定生産! 正式にライセンスを取得し、完全新設計 レストモッドに非ず

公開 : 2026.06.11 07:25

英国のボアハム・モーターワークスが、初代フォード・エスコートRSの「コンテニューモッド」モデルの量産仕様を発表しました。一から設計された完全な新モデルで、圧倒的なパフォーマンスを発揮するとのことです。

一から設計した新モデル

英国のエンジニアリング企業ボアハム・モーターワークスは、1970年代に欧州で人気を誇った高性能モデルへのオマージュとなる『フォード・エスコートRSコンテニューモッド』の量産バージョンを発表した。

従来のレストアレストモッドとは異なり、クラシックカーを修復したり現代風に改造したりしたものではなく、完全に新設計のモデルとなる。フォードから正式にライセンスを取得しており、「50年以上ぶりに登場した、完全新設計の公道走行可能なフォード・エスコートMk1」と説明されている。

フォード・エスコートRSコンテニューモッド
フォード・エスコートRSコンテニューモッド    ボアハム

このモデルが初公開されたのは2024年のこと。今回、年内の生産開始に先立ち、ロンドンのクラシックカーショーにて最終的な仕様が明かされた。価格は税抜きで29万5000ポンド(約6330万円)からで、右ハンドルと左ハンドル合わせて計150台のみが生産される。

車両重量はわずか895kg。モータースポーツで培った知見と「現代的なエンジニアリングの精度」を融合させ、「本能的でアナログなドライビング体験」を提供するという特注の自然吸気2.2L 4気筒エンジンが搭載される。

このエンジンは、1万rpmという高回転域のレッドライン(ボアハムのSNSの動画で確認できる)にちなんで「Ten-K」と名付けられた。ユニット単体の重量はわずか85kgでありながら、5速ドッグレッグ式マニュアル・トランスミッションを組み合わせ、最高出力330psと最大トルク21.4kg-mで後輪を駆動する。

由緒あるツインカムも用意

ボアハムは現時点で性能数値を公表していないが、1トンあたり300ps近いパワーウェイトレシオを考慮すると、発進加速において多くのスポーツカーに対抗できるはずだ。

その他、初代エスコートに搭載されてレースで活躍した由緒あるツインカムエンジンの改良版や、フォードの現行モデルに搭載されているものをベースにしたエンジンも用意される。

フォード・エスコートRSコンテニューモッド
フォード・エスコートRSコンテニューモッド    ボアハム

ツインカムエンジンは1558ccから1845ccへと排気量が増大し、ウェーバーのツインキャブレターは燃料噴射システムに置き換えられた。こうした変更により、出力は74ps増の184psとなった。ストレートカットのクロスレシオギアを備えたオリジナルの4速トランスミッションと組み合わせ、後輪を駆動する。

エスコートRSコンテニューモッドは、1975年まで英国エセックス州アヴェリーにあるフォードのアドバンスト・ビークル・オペレーションズで生産されていた2ドアのエスコートRSのボディをベースにしている。ボアハムはボディシェルをデジタルで再現し、コンピューターシミュレーションを用いてハンドリング性能を向上させるよう再設計を行い、補強材を追加し、フェンダーを拡幅した。

また、アルミニウムとチタン製の新しいリアアクスルを開発し、リアダンパーを元の傾斜した位置から、よりオーソドックスな垂直方向へとレイアウトを変更した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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