『プジョー408GTハイブリッド』短期集中レポート#5(最終回) 感じた405から続く系譜 これぞまさに唯一無二の存在

公開 : 2026.06.11 17:05

編集部のレポート車として導入されることになった、『プジョー408GTハイブリッド』。短期集中で実際に使用した印象をレポートしてきましたが、今回で最終回となります。ということで、最後はレポートのまとめです。

フォトジェニックなクルマ

編集部のレポート車として導入された、『プジョー408GTハイブリッド』。5週間に渡って短期集中でレポートしてきたが、今回で最終回となる。その理由は文末で明かしたい。

前回、すっかり愛着が湧いたと書いたが、やはり一番気に入ったのはデザインだ。駐車してある状態を遠目から眺めていると、まるでライオンが走り出す前に足を踏ん張って構えているかのようで、機械的な無機質とは真逆の有機的な雰囲気が漂う。

まるでライオンが走り出す前に、足を踏ん張って構えているかのよう。
まるでライオンが走り出す前に、足を踏ん張って構えているかのよう。    平井大介

そのディテールは結構凝っていて、カメラを持っていると、いつもより余計にシャッターを押したくなる、フォトジェニックなクルマだ。存在感があり、緊張感があり、それでいて愛嬌もある。

ひと目惚れというよりはじわじわと好きになったのも個人的にはポイントで、飽きが来ずに長く付き合えそうな気がしている。

また、何度か書いてきたとおり、ボディカラーのオケナイトホワイトが単なる白ではなく高級感を覚えさせるのは、フランス・デザインの面目躍如。個人的にはオブセッションブルーも大好きで、自分で選ぶならどちらか迷うこと間違いなしだ。

405、406、407に通じるものがあった

ロングツーリング、GT性能の高さも気に入った部分だ。また、その雰囲気がかつての405、406、407に通じるものがあったのは、新たな発見だった。

個人的には2002年頃に新車で取材した『406スポーツ』が忘れられない。左ハンドル、マニュアルトランスミッションの組み合わせが素晴らしい後期型の4ドアセダンで、そのしなやかな足まわりなど、箱根の試乗会で感動したのを昨日のように覚えている。

405、406、407に通じるものがあったのは、新たな発見だった。
405、406、407に通じるものがあったのは、新たな発見だった。    平井大介

その時に広報担当氏が語ったのは、決してたくさん売れるクルマではないけれど、405に乗っていた人に選んでもらいたいということだった。そしてこれは、現代の408にも当てはまると思っている。

つまり、かつて405、406、407に乗っていた人に、408を選んでもらいたいということ。408の運動性能や乗り心地は、歴代40シリーズに通じるものがあり、唯一無二感のあるデザインも含め、実にプジョーらしいクルマになっているからだ。

ミシュランがかなりいい仕事

さて、これまで書きそびれた話をいくつか。

ちょっと不便に感じたのは、リアワイパーがないこと、日中の高速道路でトンネル出入口でのオートワイパー切り替えがワンテンポ遅いこと、純正ナビの使い勝手がイマイチなことだった。ナビはアップル・カープレイを繋いだのである意味解決していて、他の2点も許容範囲ではあるが、念のため記しておくことにした。

装着タイヤ『ミシュランeプライマシー』は、恐らくかなりいい仕事をしている。
装着タイヤ『ミシュランeプライマシー』は、恐らくかなりいい仕事をしている。    平井大介

一方、装着タイヤである『ミシュランeプライマシー』は、恐らくかなりいい仕事をしているように感じた。しっかりグリップして最後が柔らかく粘る感じは、408の魅力作りに貢献しているはず。さすがはフランス同士の組み合わせだ。

その乗り心地に関して、取材車は手元に来た時点で走行距離1万kmを超えていたので、だいぶ新車の硬さがとれてきたことも、功を奏しているように思えた。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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