ジャガーTCSレーシング、次世代フォーミュラE向けテストカーのコンセプトリバリー発表

公開 : 2022.05.09 16:45

ジャガーTCSレーシングは、次世代の電気自動車レースのためのテストカーのコンセプトリバリーを発表しました。

テストカーのコンセプトリバリーを発表

ジャガーTCSレーシングは、フォーミュラEによる第3世代(Gen3)レーシングマシンの世界初公開に続き、次世代の電気自動車レースのためのテストカーのコンセプトリバリーを発表した。

次世代のフォーミュラEへの長期的なコミットメントを表明しているジャガーTCSレーシングにとって、抽象芸術からインスピレーションを得たデザインのテストカーのコンセプトリバリー。

次世代の電気自動車レースのためのテストカーのコンセプトリバリー
次世代の電気自動車レースのためのテストカーのコンセプトリバリー    ジャガー・ランドローバー・ジャパン

モノクロカラーとシャープなデザインが洗練された雰囲気を与え、ジャガー・ブランドのサステナビリティ(持続可能性)に富んだモダン・ラグジュアリーの再構築を反映しているという。

このコンセプトリバリーは、まもなく始まるトラックテストの段階で、「Iタイプ」Gen3開発マシンに採用される。シーズン9用のリバリー最終版は、2022年後半に発表予定という。

より軽量かつパワフルで効率的なGen3マシンは、電気自動車レースカーとしてのパフォーマンスの新たなベンチマークとなり、電気自動車向けの急速充電技術の開発を加速させ、世界中でよりエキサイティングなレースを実現。

Gen3マシンの出力は476ps(現在340ps)に強化される。

世界で最も効率的なGen3マシンは、回生ブレーキからレースで使用されるエネルギーの40%以上を生み出すことができる。

フロントとリアの両方にパワートレインを搭載した初のレースカーとして、フロントには340ps、リアには476psの回生能力を実現し、現行(340ps)の2倍以上になる。

これによりGen3マシンは、リアに油圧ブレーキを装備していない初のフォーミュラカーとなる。

来シーズンの開幕から、フォーミュラEのGen3には、グリッド上に4台のジャガーのパワートレインを搭載したフォーミュラEマシンが出走することになる。

EVメーカーの未来を選択したジャガーは、高電圧電動モーター、インバーター、トランスミッション、クーリングシステム、ケーシング、サスペンションなどの新しいパワートレイン・テクノロジーをエンヴィジョン・レーシングに供給。

ジャガーTCSレーシングのエンジニアは、「Iタイプ」Gen3マシンの開発、設計、テストに注力し、2022年後半にはチーム・リバリーを正式発表、フォーミュラEテストに挑む。

また、新マシンの開発などは2022年ABB FIAフォーミュラE世界選手権のタイトル獲得に向けた戦いと並行しておこなわれる。

記事に関わった人々

  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

関連テーマ

おすすめ記事

 

ジャガーの人気画像