1960年代風に改造 アルファ・ロメオ・ジュリア レトロなカスタムキット公開

公開 : 2022.07.13 06:05

1960年代のアルファ・ロメオ・ジュリアをオマージュしたカスタム車両が公開。現行ジュリアの原型を留めないレトロなデザインとなっています。

105系ジュリアへのオマージュ

イタリアのErreErre Fuoriserie社は、アルファ・ロメオ・ジュリアの車名登場60周年を記念して、レトロスタイルのカスタムキットを公開した。

現行モデルのジュリア・クアドリフォリオをベースとするカスタムで、1962年から1978年にかけて生産された初代105系ジュリアへのオマージュとしてデザインされている。

アルファ・ロメオ・ジュリア
アルファ・ロメオ・ジュリア    ErreErre Fuoriserie

カスタムの価格は20万7502ポンド(約3360万円)からだが、ドナーとなるジュリア・クアドリフォリオの車両価格は含まれていない。最初に販売される10台は、4万2000ポンド(約680万円)近い値引きが適用される予定。生産台数の上限は発表されていない。

レストモッドではなく「レトロモッド」

カスタマイズの中心となっているのはデザイン変更だ。フロントには4つの丸型ヘッドライトを備え、アルファ・ロメオ伝統の三角形のモチーフは縮小され、ワイドなグリルの一部となった。下部には丸いエアインテークがある。

ホイールフェンダーは大きく膨らみ、初代ジュリアへのオマージュとしてシャープなラインを描いている。リアでは、四角いフォルムに調和する長方形のブレーキランプを配置。2つの小さなスポイラーがルーフとトランクリッドの上に置かれている。

アルファ・ロメオ・ジュリア
アルファ・ロメオ・ジュリア    ErreErre Fuoriserie

ボディには軽量のカーボンファイバーが使用され、標準のジュリアより200kgの軽量化が図られているという。スチールホイールは、1960年代から1970年代のジュリアを彷彿とさせるデザインを採用した。

エンジンは、標準と同じフェラーリ製の2.9L V6ビターボ(最高出力510ps)を搭載している。正式な性能はまだ明らかにされていないが、軽量化により標準の0-100km/h加速タイム3.9秒を切る可能性が高い。

なお、ErreErreはこのクルマを「レストモッドではない」とし、レトロなデザインに改造する「レトロモッド」と表現している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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