メルセデス・ベンツGクラスからポルシェ356、トヨタ・スープラまで 意外と知られていないオーストリア生まれの名車 30選(後編)
公開 : 2026.03.01 11:45
フォルクスワーゲンやメルセデス・ベンツ、アストン マーティンなど、歴史的に数多くのモデルがオーストリアで生産されてきました。また国内にも多くのブランドが存在し、知る人ぞ知る自動車の聖地となっています。
もくじ
ーメルセデス・ベンツEクラス
ーメルセデス・ベンツGクラス
ーミニ・カントリーマン
ープジョーRCZ
ーポルシェ356
ープフ500
ーサーブ9-3コンバーチブル
ーシュタイア50
ーシュタイア・プフ120
ーシュタイア1500
ーシュタイア・プフ・ハフリンガー
ーシュタイア・プフ・ピンツガウアー
ートヨタGRスープラ
ートゥシェク
ーフォルクスワーゲン・ゴルフ・カントリー
ーフォルクスワーゲン・トランスポーターT3シンクロ
メルセデス・ベンツEクラス
メルセデス・ベンツEクラスの4マティックモデルは2世代にわたってオーストリアのマグナ・シュタイアで生産された。最初は1996年に同工場で生産開始したW210型で、セダンとステーションワゴン合わせて9万7500台生産されている。
2002年に登場したW211型の4マティックは、2006年までに9万3300台が生産された。その後、4マティックの生産設備はメルセデス・ベンツのジンデルフィンゲン工場に移管され、ドイツ国内での生産が継続された。

メルセデス・ベンツGクラス
メルセデス・ベンツの象徴的なGクラスと、オーストリアのマグナ・シュタイアは切っても切れない関係性にある。マグナ・シュタイアはGクラスの生産を初期から手がけているだけでなく、1972年の段階から開発にも携わってきた。グラーツ工場にはビジター体験施設があり、歴代のGクラスを見学できるほか、オフロードコースを実際に試乗することもできる。
グラーツのGクラス工場は、このモデル専用に建設されたものだ。またマグナ・シュタイアはギリシャ軍向けに、ノックダウン方式(CKD)でギリシャ国内でも生産している。

ミニ・カントリーマン
親会社がドイツ企業であることから、ミニのモデルはドイツで生産されていると思われがちだ。しかし、初代カントリーマンとペースマンの生産は、マグナ・シュタイアに委託された。同社が選ばれた理由は、需要に応じて生産量の調整が容易にできる柔軟性にある。さらに同社は四輪駆動技術に豊富な経験を有しており、これもBMWを惹きつけた要因だ。
2代目カントリーマンでは、別の委託生産メーカー、今度はオランダに拠点を置くVDLネッドカーに移された。

プジョーRCZ
プジョーは2010年、スポーツクーペのRCZを投入した。その際に称賛を集めたのは、プジョーだけではなかった。オーストリアのマグナ・シュタイアは、2年足らずでRCZをコンセプトカーから量産車へと完成させた。バーチャル技術を開発に活かし、プロトタイプ製作の必要性を大幅に削減したのである。
その後、RCZは2015年までマグナ・シュタイアのグラーツ工場で生産された。

ポルシェ356
グミュントの町は、ポルシェの歴史において特別な場所である。ポルシェの名を冠した最初のクルマがこの地で生産されたからだ。ポルシェは第二次大戦でシュトゥットガルトへの空襲を避けるため1943年にグミュントへ移り、旧製材所に工場を構えた。ポルシェの記念すべき第1号車は『356.001』で、ミドシップエンジン搭載のロードスターだ。この車両は唯一無二の存在となった。2台目は356クーペで、フォルクスワーゲン由来のエンジンがリアに搭載され、40psを発生した。
初期の356の生産は、1950年にシュトゥットガルトに戻るまでオーストリアで続けられた。この時点で44台のクーペと8台の356/2カブリオレが生産されており、これらは今やコレクターの聖杯となっている。







































