フィアット・ウーノ・ターボie モヤモヤ吹き飛ばすX1/9由来の1.3L 姿へ不一致な激しい唸り ターボ! ブースト!(7)
公開 : 2026.03.01 17:45
動力性能の追求が目的だった「ターボ」 FFハッチバックに四動のラリー・ホモロゲ、RRスポーツまで効果は抜群 技術の恩恵を最も享受したのは日本? UK編集部が各国代表7台のパワーを全開放
もくじ
ーイタリア人へ安価にターボを届けたフィアット
ーX1/9譲りの1.3L 4気筒から106ps
ー見た目へ不一致なハードエッジ・サウンド
ー強く共感してしまうイタリアンな魅力
ーフィアット・ウーノ・ターボie(1985〜1994年/英国仕様)のスペック
イタリア人へ安価にターボを届けたフィアット
1985年に100万台の販売を記録した、フィアット・ウーノ。「フィアット・ミリオン・ヒッツ」という名の記念レコードをリリースし話題を作ったが、それ以上にわれわれを喜ばせたのは、ウーノ・ターボだった。
イタリアの自動車業界は、他国より遅く、1970年代半ばにターボエンジンの開発へ着手している。アルファ・ロメオは、1979年にアルフェッタ・ターボデルタを投入。フェラーリはV6ターボエンジンのF1マシン、126 CKを1981年に参戦させている。

とはいえ、マセラティ・ビトルボやフェラーリF40など、過給された名車は少なくない。そしてウーノ・ターボは、フィアット初のターボエンジン・モデル。現実的な価格で、新技術をイタリア人へ届けている。
X1/9譲りの1.3L 4気筒から106ps
ウーノ時代のフィアットを率いたのは、技術者上がりのヴィットリオ・ギデッラ氏。127の後継開発へ、当時で1兆リラという巨額を投じている。発表イベントでは、ケネディ宇宙センターやウォルト・ディズニー・ワールドの一部が用いられ、話題になった。
パンダに似た小さなウーノは、1984年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。ラインナップ拡大へ、上層部を動かしたことは間違いない。

ギデッラが相談したのは、Mr.ターボと呼ばれた技術者、ニコラ・マテラッツィ氏。フェラーリ288 GTOやランチア・ストラトス・グループ5マシンの開発へ関わった彼は、もちろんターボの採用を提言したはず。
フィアットは、日本のIHI社へターボを発注。フィアットX1/9譲りの1.3L直列4気筒エンジンに、インタークーラー・ターボが組み合わされ、ボッシュ社製インジェクションが燃料を供給した。最高出力は106ps、0-100km/h加速は8.3秒へ引き上げられた。
見た目へ不一致なハードエッジ・サウンド
見た目も別物といえたルノー 5のターボと異なり、ウーノ・ターボの容姿は至って普通。樹脂製バンパーには、インタークーラーを冷やすインテークが開けられたものの、基本的な形は同じ。塗装もされていない。
13インチ・アルミホイールは、アバルトのロゴ入りで、テールゲートにはFRP製スポイラーが載る。だが、イメージを塗り替えるほどではないだろう。

パンダと同じ灰皿が備わる、開放的なインテリアも大きな違いはなかった。それでも、シートはターボieのロゴが入ったレカロ。シートベルトはレッドで、ヒール&トウしやすい大きなアクセルペダルが組まれている。
走り出せば、紛うことなきホットハッチ。エンジンを始動すれば、見た目へ一致しない、ハードエッジなサウンドが放たれる。
























































































































