ポルシェ911 開発責任者の交代発表 生産部門の品質管理者から抜てき

公開 : 2022.10.13 06:05

ポルシェは、911と718の開発責任者の交代を発表しました。これまでのフランク・ステフェン・ワライザー氏に代わり、52歳のフランク・モーザー氏がリーダーの座に就きます。

開発リーダー交代 718電動化にも言及

ポルシェは、スポーツカーシリーズの911および718の開発責任者の交代を発表した。これまでのフランク・ステフェン・ワライザー氏に代わり、フランク・モーザー氏が両モデルラインの開発を引き継ぐことになった。

52歳のモーザー氏は、1996年にポルシェに入社し、16年以上量産車の開発に携わった後、生産部門に移った。2013年に主力工場であるツッフェンハウゼンの品質責任者となり、企業品質も統括していた。

今後はフランク・モーザー氏がポルシェのスポーツカー開発の指揮を執る。
今後はフランク・モーザー氏がポルシェのスポーツカー開発の指揮を執る。

モーザー氏は今回の異動について、911のコアバリューを維持・発展させるつもりだと述べるとともに、718のEV版の開発計画についても言及した。

「わたしの前にはエキサイティングな仕事が待っています。1つは、当社の象徴である911のコアバリューを守りながら、慎重に、さらに発展させていくこと。もう1つは、2020年代の半ばまでに718モデルラインの電動化を目指すことです」

一方、53歳のワライザー氏は、918スパイダーのプロジェクトリーダー、ポルシェ・モータースポーツの責任者として注目を集めた後、2019年に911と718のモデルラインの開発責任者に就任した。彼は今後も完成車のアーキテクチャーおよび車両特性を担当する副社長として、将来のモデルの開発において重要な役割を担っていく。

ワライザー氏は次のように述べている。

「スポーツカーシリーズの911と718は、フランク・モーザーの下でしっかり守られます。彼は当社のクルマを細部に至るまで熟知しています。製品が発売される前に、品質という観点から今まで最終的な承認を与えてきた人物なのです」

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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