アバルト 新型EVがSNSでリーク 派手なスタイリングでフィアットと差別化

公開 : 2022.11.11 18:25

11月22日に公開予定の新型アバルト500ですが、正式発表に先駆けてSNSで実写画像がリークされました。フィアット500をベースとするEVで、アグレッシブなスタイリングを備えています。

アバルト初のEV 11月22日発表予定

アバルトは、ブランド初のEVとなる新型「500」を11月22日に公開する予定だが、SNS上に実写の画像がリークされている。

フィアット500eをベースとする高性能モデルで、リーク画像ではアグレッシブなフロントエンドが確認できる。ネオングリーンの塗装とサイドストライプ、そしてタービン型のアルミホイールがフィアットとの違いを際立たせている。また、先日目撃されたテスト車両では、大型リアスポイラーの装着も確認されている。

Instagramに投稿されたアバルトの画像
Instagramに投稿されたアバルトの画像    Cochespias

フィアットおよびアバルトのCEOを務めるオリビエ・フランソワは今年初め、AUTOCARの取材に対し、アバルトの販売モデルを常時1~3台揃えたいと語っていた。

「1年半前、わたしは(500の電動アバルト仕様を作るのは)それほど難しいことではないと発言しました。EVは、運転するのがとても楽しいんです。アバルトはEVに積極的に取り組んでおり、比較的早く実現するでしょう」

「『悪いニュース』は、思ったよりも複雑だということです。真のアバルトを作るためには、同じ電動パワートレインではダメなんです。必要なパワーとトルクを手に入れたら、ドライブトレインもトランスミッションもブレーキも同じというわけにはいきません。すべてを適合させなければならないのです」

さらに、フランソワCEOは正式発表に先立ち、最終的なテスト走行を実施中であることも明らかにしている。

「素晴らしいものになると思います。音も面白くなりそうです。無音にするかどうかの選択もできるでしょう」

また、開発においてはアバルトのファンコミュニティが重要な役割を果たすという。

「マーケティングに関して言えば、フィアットとはまったく違うブランドです。アバルトファンはフィアットを買いませんし、その逆も然り。500という1台のクルマで、まったく異なる2つのターゲットが存在するのです」

「当社はコミュニティを活用し、彼らを開発に巻き込んでいくつもりです。そのためにソーシャルメディアは理想的なツールです」

EVのフィアット500は、0-100km/h加速9.0秒、最高速度150km/h、航続距離320kmとされている。アバルト仕様では、0-100km/h加速7.0秒以下、最高速度160km/h以上を目指すとのことだが、航続距離は若干短くなるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    レイチェル・バージェス

    Rachel Burgess

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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