【フェラーリを120回ローンで購入】31歳会社員、3年目は「温存」の年に 残債あと800万円!

公開 : 2023.01.06 05:45

もっと乗りたい! だけど……

2021年は故障続きでほとんど乗れず、2022年はそれほど大きなトラブルはなかった模様。

しかし、1年間の走行距離は2021年も2022年もほぼ同じ2500km。これはどのような理由だろうか?

2022年は2500km走行。たまに乗って「非日常」を味わうことが至福の時というが、3年目は「温存」の年にしたとのこと。
2022年は2500km走行。たまに乗って「非日常」を味わうことが至福の時というが、3年目は「温存」の年にしたとのこと。    河合航世

「最初の1年はたくさん走り、たくさん思い出ができ、良い出会いにも恵まれました。2年目はトラブル、乗れないもどかしさを噛み締めました。3年目は走行距離が6万kmを超えたこともあり、温存に振った1年となりました。本当はもっとたくさん乗りたいのですが……。

・乗ると壊れる、壊れるとお金がかかるが、あまり余裕がない。

・銀座や青山などの都会も最初は面白かったが自転車やバイク、電動キックボードと走るのはヒヤヒヤする。

・都会では駐車場を探すのに苦労する。また狭い駐車場で、バックでも小回りはきかない、後方視界は悪く、ぶつけたら高い修理代になる。駐車場で神経がかなりすり減る。ホテルのバレーパーキングなら困らないが、毎回となると出費がかさむ。

・走るとしたら郊外が快適だが、距離が伸びてますます消耗する。

このようなことが理由です」

「それでも、たまに乗ると非日常を味わえる、見た目も音も良く、フェラーリはとても素晴らしい乗り物です。理想としては、812GTSやSF90ストラダーレなど、最新のフェラーリを買って2万kmになったら売る」

「ガレージには大切にしている360モデナF430、さらにはF50や275GTBなど往年の名車フェラーリが鎮座している……そんな状態がベストです。もちろん、目標としては途方もなく高いものですが(笑)」

3年目迎え、残債は800万円

20代でオーナーになって3年。

2年前の取材の際、支払いについて聞いた時には以下のように答えてくれた。

2022年は高校生の時いらい15年ぶり2回目となるF1観戦ができたというつかぽんさん
2022年は高校生の時いらい15年ぶり2回目となるF1観戦ができたというつかぽんさん    つかぽん

「月々4万円、ボーナス月は+25万円、120回ローンを組んで購入。金利は2.9%前後。本体価格930万円に、金利込みで1060万円くらい」

120回ローンの支払いはどれくらい終わったのか?

「ローンは3年分を無事支払い、残債は約7~800万円分です。現在、マニュアルの360モデナの相場は上がっていまして、6.5万kmのディーラー車ですと1200~1300万円が相場だと思います」

「仮にマニュアルの360モデナが800万円で買えるなら間違いなく『欲しい!』と思いますので、今年に限らず去年売ることを考えた時も『この(手元にある)モデナが、今、手に入る最もバーゲンプライスなモデナだ』と、少しお恥ずかしい話ですが、こう考えるようにしています」

会社員で自分の収入だけでローンを支払いながらフェラーリオーナーを続けることに対して、どんな思いがあるだろうか?

同じように20~30代の会社員でフェラーリやポルシェなどのスーパーカーに乗りたい、欲しい! でも維持できる? そんな不安を抱えて迷っている人へのアドバイスをお願いした。

「ローンが通るなら、欲しいクルマを買うのは大いにありだと思います。問題は買ったあとに故障まみれになっても乗り続けられるか? ですね」

「わたしの場合、何度も本体価格の安いF1マティックを買おうと揺らいだこともありましたが、本を読んだりオーナーさんの実際の維持費を聞いたりして『最悪のケース』を想定すると、F1マティックでは維持費が確保できないと判断し見送りました」

「もちろん、MTだとしても手に負えない金額の機械的トラブルが起こる可能性はありました。しかし、そうだとしても、それを許容できる覚悟と踏ん切りがついたため購入に至りました(正直なところ、モデナを買う時に車屋さんで1時間半くらい悩みました)」

記事に関わった人々

  • 執筆

    加藤久美子

    Kumiko Kato

    「クルマで悲しい目にあった人の声を伝えたい」という思いから、盗難/詐欺/横領/交通事故など物騒なテーマの執筆が近年は急増中。自動車メディア以外ではFRIDAY他週刊誌にも多数寄稿。現在の愛車は27万km走行、1998年登録のアルファ・ロメオ916スパイダー。クルマ英才教育を施してきた息子がおなかにいる時からの愛車で思い出が多すぎて手放せないのが悩み。

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