可能な限りエンジン版へ似せる BMW i5 M60 プロトタイプへ試乗 ブーストボタンで598ps

公開 : 2023.05.10 08:25

穏やかな特性で親しみやすいeドライブ40

M60の能力は間違いなさそうだが、多くの支持を集めるのは後輪駆動のeドライブ40だろう。339psと不足なくパワフルだが、穏やかな特性で親しみやすい。

今回はこちらにも短時間試乗できた。フロント側の駆動用モーターが存在しないぶん、ステアリングの反応はより正確。アダプティブではない通常のダンパーが組まれていたが、落ち着いた乗り心地も叶えていた。

BMW i5 プロトタイプ
BMW i5 プロトタイプ

内部抵抗が減り、車重も軽くなるため、エネルギー効率にも優れる。航続距離は、M60より僅かに長いという。

内燃エンジン版の5シリーズとプラットフォームを共有することで、BEV専用のそれを採用したモデルと比較して、i5に妥協がないわけではない。それでも動力性能や乗り心地、洗練性、エネルギー効率などは間違いなく優秀といえそうだ。

量産版に試乗できるのは半年ほど先になるが、i5が訴求力のあるモデルになることは想像に難くない。その証拠の断片を、確かめられたと思う。

BMW i5 M60 プロトタイプのスペック

英国価格:8万5000ポンド(約1368万円/予想)
全長:−mm
全幅:−mm
全高:−mm
最高速度:225km/h
0-100km/h加速:3.8秒(予想)
航続距離:436-516km
電費:4.6-5.6km/kWh
CO2排出量:−g/km
車両重量:2500kg(予想)
パワートレイン:ツイン永久磁石同期モーター
駆動用バッテリー:81kWh
最高出力:589ps
最大トルク:−kg-m
ギアボックス:シングルスピード・リダクション

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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