ポルシェ、次世代EVハイパーカー「ミッションX」公開 2027年頃発売か 目標はニュル最速

公開 : 2023.06.09 20:05

ル・マン・ハイパーカーのようなインテリア

ミッションXのスタイリングは、パフォーマンスと「モダンラグジュアリー」の融合を意図したもので、耐久レースのスポーツプロトタイプからのデザイン要素が数多く見受けられる。

カーボンファイバー強化プラスチック製の外骨格を持つ軽量ガラスドームを持ち、ポルシェ917と同じ耐久レーススタイルのドアは、Aピラーに固定され、前方と上方に開くようになっている。

ポルシェ・ミッションXコンセプト
ポルシェ・ミッションXコンセプト    ポルシェ

4灯式のLEDヘッドライトを備え、リアにはフルワイドのライトユニットと、イルミネーション付きの「PORSCHE」のレタリングがある。リアホイールのエアロブレードはタービンのようなデザインで、リアブレーキの冷却性能を向上させている。

インテリアでは、モータースポーツ式の非対称レイアウトと、それぞれのシートに異なるカラーを採用することで、ドライバー中心の設計を強調している。また、ステアリングホイールにはパドルシフトが装着されている。

ニュルブルクリンクでの走行映像を記録するため、多数のカメラが内蔵されており、マルチパーパスコントローラーの専用ボタンで操作できる。

また、助手席側のインストゥルメントパネルには、ストップウォッチモジュールを固定できる「バヨネット・システム」が組み込まれており、公道走行時やサーキット走行時にラップタイムなどの走行データを得ることができる。

ミッションXが発表された6月8日は、ポルシェ初の市販車である356の生産開始を許可された日から75周年にあたり、事実上のブランドの誕生日である。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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