オペル、次世代EVのデザイン予告 テクノロジー満載、スポーティなクーペSUV登場

公開 : 2023.08.10 06:05

デザイナーに訊く:コンセプトの意図とは

AUTOCAR英国編集部はオペル/ヴォグゾールのデザイン担当副社長、マーク・アダムス氏に独占インタビューを行った。

――エクスペリメンタルの中であなたが気に入っている要素は何ですか?

デザイン担当のマーク・アダムス副社長(左)
デザイン担当のマーク・アダムス副社長(左)    AUTOCAR

「それは、自分の子供で一番好きなのは誰かと聞くようなものですよ! わたしにとって、どんなデザインでも最も重要なのは、プロポーションだと思います。当社が使う『大胆かつ純粋』という言葉において、『純粋』な作品を作る唯一の方法は、素晴らしいプロポーションを持つことです。もしプロポーションが良いものではなく、もっと単純化された形をしていたら、少し退屈に見える傾向がありますからね」

――現行モデルよりも意図的にスポーティに仕上げているのでしょうか?

「当社はスポーティでダイナミックなクルマにしたいと考えているため、スポーティという表現は適切だと思います。しかし、ポートフォリオのことも考えなければいけません。どのクルマも見た目が同じで、サイズが違うだけというのは望まない。クローン・エフェクトはいりません。個性の違いを出したいのです。コルサモッカは楽しくて若々しく、エクスペリメンタルのようなクルマは(たぶん中間くらいだと思いますが)、他車よりもスマートでスポーティでダイナミックです。もっと機能的なクルマも必要ですから、余地を持たせなければなりません」

――なぜクロームを廃止するのでしょうか?

「持続可能性とは、単なるリサイクルのことではありません。悪いものを取り除くことですよね。地球の未来のために、超ハイレベルで正しいことをしながら生きていく必要があるのなら、小さな一歩でも踏み出さなければならない。しかし、わたし達はそのようなステップを踏まなければなりません。だからこそ、そのような類のものから離れようとしているのです。今の(オペル/ヴォグゾールの)クルマにそういったものがないということではありませんが、わたし達は将来的に、間違いなくそういったものから遠ざかろうとしています」

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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