アルファ・ロメオ 4C後継車に「スパイダー」導入へ 次世代EVスポーツモデル、2027年以降発売か

公開 : 2023.09.28 06:05

スパイダーは「最後の仕上げ」 それまでにやるべきことがある

一方、コックピットは「ドライバー重視」のレイアウトとなるだろう。伝統的なダブルカウルのインストゥルメント・パネルと中央のインフォテインメント・スクリーンを備え、ドライバーに重要な情報を提供しながら注意散漫を防ぐものと期待される。

格納式タッチスクリーンを搭載した33ストラダーレを指して、グッツァファメ氏は「これは極端ですが、このようなコンセプトに取り組んでいます。さまざまなユーザーに対応する必要があるため、次のクルマには搭載されないでしょう。(次に発表予定の)BセグメントSUVはファミリーカーですから、ある一定のものを置いておく必要があります。しかし、このインテリアに見られるような解釈があることは確かです」と述べている。

アルファ・ロメオ33ストラダーレ
アルファ・ロメオ33ストラダーレ    アルファ・ロメオ

アルファ・ロメオは今後5年間、1年に1車種のペースで新型車を発表することを約束しており、その第一弾が最近ネット上でリークされたBセグメントSUVだ。こうした主力車種によって収益性が向上し、4Eの開発もより現実的なものになるはずだ。

グッツァファメ氏はかつての4Cから得た教訓として、アルファ・ロメオに威信をもたらす象徴的なモデルを発表する前にやるべきことがあると語った。

「今やってもまったく意味がありません。(数年前は)ディーラーに行ったら、4Cとジュリエッタとミトしかなかった。まずはしっかりとしたラインナップを揃えることが必要であり、そしてもちろん、スパイダーは “ケーキの上のチェリー(最後の仕上げ)” でなければなりません。もし(スパイダーが)ケーキだとしたら、それは問題です。持続可能ではないからです」

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    英国編集部。英グラスゴー大学を卒業後、モータージャーナリストを志しロンドンに移住。2022年からAUTOCARでニュース記事を担当する傍ら、SEO対策やSNSなど幅広い経験を積んでいる。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

関連テーマ

おすすめ記事

 

アルファ・ロメオの人気画像