アルファ・ロメオ ジュリエッタ復活か 後継車の可能性、CEO否定せず 2020年以来のハッチバック導入?

公開 : 2023.10.25 06:05

・2020年に生産終了したジュリエッタの後継車が登場する可能性。
・ステランティス傘下のコスト効率を活かし、小型ハッチバック復活か。

小型ハッチバック復活か

イタリアの自動車メーカーであるアルファ・ロメオが、小型ハッチバック車を再導入する可能性が見えてきた。ジュリエッタの後継車が発売されるかもしれない。

アルファ・ロメオは2020年、ジュリエッタの生産終了とともにハッチバックから撤退した。クロスオーバー車のトナーレが間接的な後継車になると言われていたが、同社のジャン=フィリップ・インパラートCEOは新型車投入の可能性を否定していない。

2020年に終了したジュリエッタの後継が登場するかもしれない。(編集部作成予想CGイメージ)
2020年に終了したジュリエッタの後継が登場するかもしれない。(編集部作成予想CGイメージ)    AUTOCAR

アルファ・ロメオは現在、利益率の高い高級車に注力しているが、インパラート氏は取材に対し「ハッチバックでも儲からないということはないでしょう」と語った。ジュリエッタは一番好調な年で、欧州全土で7万8911台を販売した実績がある。

もし新型のハッチバックが作られるとしたら、おそらくSTLAミディアム・プラットフォームを使用するだろう。今のアルファ・ロメオなら、14ブランドを傘下に収めるステランティスのスケールメリットを生かすことができる。

ステランティスは、STLAミディアム・プラットフォームで毎年最大200万台を生産できると述べている。主にEV用に設計されたものだが、内燃エンジンにも対応する。基本的に前輪駆動だが、リアアクスルにモーターを搭載することで四輪駆動も可能だ。

STLAミディアムをベースとするEVは、98kWhのバッテリーにより1回の充電で最長700kmの航続距離を実現し、最高出力は今のところ387psとされている。

アルファ・ロメオは2027年からEV専用ブランドとなることを表明している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ニック・ギブス

    Nick Gibbs

    英国編集部ビジネス担当記者
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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