クルマ漬けの毎日から

2022.06.19

【クロプリー編集長コラム】BMW Mの50周年! E30とE46のM3に試乗しました

次はE46 M3 CSL

コッツウォルズを越えてビスター(オックスフォード近郊)まで、E30 ラヴァーリアでハイスピード走行を楽しんだ。

このクルマに内蔵されているモータースポーツの素性に大いに感動した。

イベント会場に到着後、すべてのBMWのなかでもっとも偉大な1台とクルマを交換した。それはE46のM3 CSL。この個体も、BMW UKが所蔵している。

M3 CSLは、通常のE46 M3よりも110kg軽量化されている。

また、製造台数はわずか1400台。このE46 M3も実に速い。

エンジンは、350bhpの直列6気筒がフロントに搭載されている。また特別な足回りにより、車両は極めて低い位置にセットされている。

乗り心地は硬い。だが、サスペンションの可動域が狭いことを考えると、乗り心地は悪くない。

当時、標準のセミオートマチック・トランスミッション「SMG」に不満を持つ人もいたが、私はSMGとの相性は悪くなかった。とはいえ、サーキットで走るには、ギアチェンジの反応が遅いと感じた。

E46 M3 CSL 返却後

5日後、M3 CSLを返却する日がやってきた。

引き取りの人が来る前に最後の一走りをしてきたが、返却後はとても寂しい気持ちになった。

それで、いつものように中古車のウェブサイトを検索してみたところ、E46 M3 CSLの価格は10万ポンド前後(1600万円前後)だとわかった。

このM3は最高だ。だがそれでも、中古のポルシェ911を2台買える価格だと知って、まったく驚いた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    AUTOCAR UK Editor-in-chief。オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。

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