フェラーリ308 BMW 3シリーズ ポルシェ911 ターボ 傑作が迎えた50周年【翻訳担当が振り返る2025年】
公開 : 2025.12.29 12:05
壮大な物語の重要なチャプターだったフェラーリ308、しなやかな操る面白さを見せたBMW3シリーズ、T-ハイブリッドを獲得したポルシェ911 ターボ。傑作たちが50周年を迎えた2025年を、翻訳担当中嶋けんじが振り返ります。
象徴的なモデルが50周年 フェラーリ308も
振り返ると、2025年は傑作の誉れ高い、象徴的なモデルが50周年を迎えた1年だった。小生、中嶋も関連する複数の記事を担当させていただいたが、特に印象深いのはフェラーリ308 GTBでの聖地巡礼だろう。
英国編集部がイタリア・トリノまで308 GTS クアトロバルボーレで向かい、美麗なスタイリングを創出した巨匠、レオナルド・フィオラヴァンティ氏を訪ねた一連のコンテンツは、お読みいただけただろうか。美しい写真を、眺めるだけでも満たされると思う。

晩夏のアルプスで、V8ミドシップの走りを堪能。「壮大な物語の重要なチャプター」だとして、進化の過程を振り返りつつ、現代でも陶酔できる出色の体験へ迫っている。
フィオラヴァンティへのインタビューも興味深い。試作から量産へ至る逸話、初期のFRP製ボディからスチール製ボディへ変更された理由などが、ご本人の言葉で説明されている。ページ下部へリンクがあるので、まだの方は年末年始にぜひ。
しなやかさの中にある操る面白さ:3シリーズ
BMW 3シリーズも、発売から半世紀を迎えた。AUTOCARでは、初期のE21型と最新のG20型の比較で、その偉業を振り返っている。ちなみに、筆者も中古で安く買ったE46型とE90型が気に入り、延べ8年ほど乗っていた。
驚かされたのが、前身の02シリーズから3シリーズへ進化させるべく、用意された予算。驚くほど少額だったようだ。優れた組成が、既に完成されていたことが伺える。

記事では、ニュートラルで安定した操縦性や優れた人間工学など、現代へ通じる特長を確認。同時に、二度見するほど小柄なボディや開放的な車内、しなやかさの中にある操る面白さなど、世代を経た違いにも触れられ興味深い。
最新のG20型は、今の量産車で最も才色兼備なオールラウンダーだとまとめられている。優れた評価が半世紀も維持されてきたのは、BMWの秀でた技術力と判断力が故だろう。電動で生まれ変わる、新ノイエクラッセ世代への期待も高まるばかり。
T-ハイブリッドを得たポルシェ911 ターボ
930型ポルシェ911 ターボは、発売から50年も経つとは感じさせないように思う。AUTOCARではいつも高評価な911シリーズだが、992.2型でアップデートされたターボは、このタイミングで遂にハイブリッドになった。
試乗記では、冒頭から史上最も完成度の高い万能スーパーカーだと紹介されている。81psの駆動用モーターがバックアップする、T-ハイブリッドを得た水平対向6気筒ツインターボエンジンのレスポンスは、市販車で最速級だという。

それでいて、自然な操縦性や快適な乗り心地も担保している。これを超えるモデルを思い浮かべられない、と英国編集部は締めくくった。
EVのみへ絞られると噂されていた、次期718ボクスターや718ケイマンには、エンジン版が継続されるらしい。2018年に発売された992型は、2026年で8年目を迎える。そろそろ、次世代の具体的な情報も聞こえてくるはず。




























































































































