海外試乗

2018.04.22

スーパーサルーン3台 計1861psの直接比較 新型BMW M5 vs AMG E63 S vs キャデラックCTS-V 前編

BMW M5 メルセデスAMG E63 S 4Matic+ キャデラックCTS-V

テスト日 : 2018年04月14日

文・マット・ソーンダース 

編集部より

BMW Mディビジョンは、新型M5でスーパーサルーン界に新たな競争を巻き起こしました。直接比較するべく、ライバルモデルとして、メルセデスAMGからE63 Sを、キャデラックからCTS-Vを選出。マット・ソーンダースが最新の「M」の完成度をライバル2台とともに評価します。前編です。

もくじ

前編
合算で2000psに迫る直接対決
肉薄するドイツ勢に、異色のアメリカ車
幅が広すぎるBMW、左ハンドルのキャデラック
秀でた車内空間を持つドイツ勢
大きな改善を遂げたメルセデスのエアサス

後編
本物のサウンドを奏でるキャデラック
AMGやBMWほどの仕上がりは得られていない
群を抜くBMW M5のハンドリング
ドライバーズカーの理想像
番外編:英国でキャデラックCTS-Vを買える唯一の店
BMW M5のスペック
メルセデスAMG E63 S 4Matic+のスペック
キャデラックCTS-Vのスペック

合算で2000psに迫る直接対決

1861ps。思わず背筋がピンとするような数字ではないだろうか。

3台のスーパーサルーンが揃った。駆動輪を合わせると10本、最高出力は合計で1861psだから、あと少しで2000psに迫る勢い。まだ蒸気が上がるような舗装したての滑らかな路面は、英国西部のノースウェールズでは非常に珍しいことだが、今回の闘いに影響を及ぼしそうだ。

少し話が逸れるが、先週のこと。今回テストを行うスノードニアン・バレーの雪が溶け始めると、地元の評議員が掘削機やミキサー、ロードローラーを投入し、多くのひとが感じていた不満の解決、舗装工事のために動いてくれたのだ。英国の道路の場合、同様の課題は場所を選ばず存在することではあるけれど。

市民代表の責任として、素晴らしい対応をありがとう。グウィネズ評議員。

アスファルトはまだ硬化途中の段階で、白線も引かれたばかり。何とか準備が整った路面が、タイヤの下に真新しいカーペットのように広がっている。

今回は幸運にも、舗装工事の規制線が解除されるタイミングに合わせて、われわれは4輪駆動で612psのメルセデス-AMG E63 Sと、649psのキャデラックCTS-V、4輪駆動で599psのBMW M5の3台で道路に乗り入れる機会を得たのだ。

600psという王台と、0-100km/h加速を3.5秒以下でこなす最新のスーパーサルーンたち。もはや、この注目を集めるようなスペックは、スーパーカーの領域に到達しているといっても過言ではない。この世界的な評価を得るエグゼクティブ4ドアサルーンが、英国の道でどんな走りを一体見せてくれるのかという疑問は、ごく自然なものだと思う。

好奇心の延長ともいえるけれど。

一方で、無数に速度取締機が並ぶ英国の状況において、スーパーサルーンが高速で道路を自由に走れる時代は、とうの昔に終わってしまったということも、どこか示唆されている気もする。

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