[アバルト70年の歩み]特別コンテンツ

遅いクルマの楽しみ方 スーパーカーでなくても楽しめる?

2019.05.22

100字サマリー

スピードを出さなくても、クルマを走らせる楽しさを味わうことができるのでしょうか。ウェールズ随一のワインディングを、新車最安値のダチア・サンデロで走って確かめることにしました。スーパーカーでなくても楽しみ方はいくつもあると確認できました。

もくじ

ワインディングで早朝ドライブ
遅いクルマでも楽しめるのか
刺激は薄いが、楽しみ方はある
パワーを使い切れる
番外編:遅いが楽しいクルマたち

ワインディングで早朝ドライブ

頂を超えると、はるか彼方までうねうねと続く道が見えた。早朝のこの時間帯には他のクルマは走っていない。羊たちすらも地平線の彼方に見えるこの青いクルマに気付いていないようだ。

本能的にギアを3速に入れ、アクセルを踏み込んだ。ボンネットから雄叫びが聞こえる。さらにペダルを踏み込もうとしたが、すでにアクセルは全開であった。上り勾配がついた右コーナーが遠くに見えた。ターンイン時には平らに見えた路面は実は若干隆起しており、挙動を乱すには十分であった。

しかし、長い距離をともにしたわたしとこのマシンとの信頼関係から、まだまだ行けると判断できた。そこでわたしはアクセルを踏み続けたのだ。右足を床まで踏み込んだままノーズをコーナーの先へと向ける。ハンドルを切り足しながら、アクセルをゆるめることも考えた。

そうこうしているうちに、このコーナーを無事に通過することができた。わたしは4速へとシフトし、再びアクセルを踏んだ。早朝の日差しがスピードメーターの針に反射する。この時の速度は85km/hであった。

 
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