メルセデス・ベンツ500E(W124) 後編 試乗、最新EV「EQC」と意外な共通点

2019.10.13

100字サマリー

メルセデス・ベンツ500E(W124)の試乗記です。当時のコピー「Feuer und Seide(=炎の情熱と絹の優美)」を、いかに体現しているのか。最新EV「EQC」との共通点も。

もくじ

本当の究極に「次」はない
最新のEQC/500Eの共通点は
「炎と絹」に集まる熱視線

本当の究極に「次」はない

text:Takuo Yoshida(吉田拓生)
photo:Koichi Shinohara(篠原晃一)

待ち合わせ場所にスゥーっと静かに表れたメルセデス・ベンツ500E(W124型)。その姿はまるで紺色のブレザーを纏ったラガーマンのようだ。

クルマに興味がない人が見れば中古のメルセデスだが、クルマ好きが見ればフレアしたフェンダーで一目瞭然。内側にドライビングランプが仕込まれた専用のヘッドランプも異彩を放つ。

8Jのホイールと225幅のタイヤを収めるためにフレアしたフェンダーは、エンブレムを確認することなく500Eとわかるオーラを放つ。今回撮影した車両は、新車時にオーナーの希望により、500Eの純正よりわずかに広い190Eエボリューション2用の8 1/4J、6本スポークのホイールが装着されている。
8Jのホイールと225幅のタイヤを収めるためにフレアしたフェンダーは、エンブレムを確認することなく500Eとわかるオーラを放つ。今回撮影した車両は、新車時にオーナーの希望により、500Eの純正よりわずかに広い190Eエボリューション2用の8 1/4J、6本スポークのホイールが装着されている。

500Eが目の前を通り過ぎるだけで、ちょっとした畏敬の念に打たれると言っても大げさではないのである。

今回の撮影個体で目立っているのは大胆な6スポークのホイールだ。これは1994年モデルのE500リミテッドのものに似ているが、1991年モデルの純正装着品ではない。

「このホイールは190EエボリューションIIのもので、父がこのクルマを注文した際にオーダーしたものなんです」とオーナーの才門勇介さん。子どもの頃から両親が運転するこの500Eの後部座席に乗っていたという彼が大人になり、受け継いだのである。

正規輸入が開始される前に本国オーダーされたという才門さんの500E。ブルーブラックのボディはピアノのように艶々しているが、オドメーターに刻まれた数字は何と27万km!

とはいえこれは500EをはじめとするW124では珍しくない。

500Eオーナーが異口同音に言う言葉を才門さんも口にした。

「乗り換えようとしても、このクルマに変わるものがないんですよ」

 
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