なぜ増え続けるJAF会員数 自動車保険の無料ロードサービス、当たり前の時代に

公開 : 2019.10.13 06:00  更新 : 2019.10.16 09:41

損保各社の無料ロードサービスが充実するなか、JAFの会員数は年々増えています。損保は「クルマ」、JAFは「人」に掛かるなどの相違を洗いだすとともにJAF独自の利点も。

JAFの会員数、年々増え続けている

text:Kumiko Kato(加藤久美子)

損保各社の無料ロードサービスが充実する中、意外に思うかもしれないが、JAFの会員数は年々増えている。

最新のデータによると2019年2月末現在の会員数は1941万947人(個人/家族/法人会員の合計)。実に免許保有者の約4分の1にあたる。

ロードサービスの実施件数は横ばい。会員優待サービスの利用者数は2017年度5359万6387名に対し、2018年度は6852万1032名と大幅増。 出典:JAF
ロードサービスの実施件数は横ばい。会員優待サービスの利用者数は2017年度5359万6387名に対し、2018年度は6852万1032名と大幅増。 出典:JAF

ロードサービスだけを考えるなら、自動車保険に無料で付帯されるロードサービスで充分ではないかと考える人も多いだろう。わざわざ年会費4000円(家族会員は2000円)を払う必要はない。

自動車保険に加入していれば無料のロードサービスが受けられるのにJAF会員数が年々増え続ける理由は何だろうか? JAF広報部に聞いてみた。

「ロードサービスはもちろんですが、その他のサービスを評価いただいたからだと思っております」

「ロードサービスの実施件数は横ばいですが、会員優待サービスの利用者数は2017年度5359万6387名に対し、2018年度は6852万1032名と大幅に増えています」

「また、シニアドライバーズスクールなどの各種講習会や地域や法人向けの講師派遣など。そういった活動を評価いただいたのでは、と考えています」

「もちろん、ロードサービスについても実施したアンケート調査では多くの方が『期待以上』と答えられており、引き続き評価いただいているものと考えています」(一般社団法人 日本自動車連盟広報部)

JAF会員数増加の理由は、ロードサービスの他、会員優待を中心としたロードサービス以外の活動が理由だったようだ。

実は筆者も30年近いJAF会員で、近年充実してきた会員優待を積極的に使う1人である。

損保は「クルマ」 JAFは「人」に掛かる

JAFと自動車保険のロードサービスには実に多くの違いがある。

ごく簡単に説明すると、
・自動車保険:契約している「車両」に掛かる
・JAF:会員に掛かる(人に掛かる)

自動車保険:契約している「車両」に掛かる 。JAF:会員に掛かる(人に掛かる)
自動車保険:契約している「車両」に掛かる 。JAF:会員に掛かる(人に掛かる)

つまり、自動車保険のロードサービスは保険契約した車両にしか使えないが、JAFは友人や知人のクルマ、レンタカー、社用車でもOK。

会員自身が運転していなくても同乗していれば会員料金でサービスを受けられる。さらには、所有のオートバイ、原付に至るまで会員サービスが適用されるのだ。

対象となるクルマは、車両重量3t以下の自家用乗用車、事業用乗用自動車(法人タクシー、個人タクシーなど)、二輪自動車、さらには貨物車や特種車(2t積みトラック、キャンピングカーなど)に至るまで幅広い。

また、「燃料切れ」と「キー閉じ込み」のみの対応なら、車両重量3tを超える大型トラックや大型バスも対象となる。ただし、特殊車両は小型/大型問わず出動は不可とのこと。

家族会員制度の存在も大きい。

家族会員は個人会員1名につき5名まで入会できる。しかもこの「家族」は生計を1つにするならば同居しているかどうかは関係ない。単身赴任や大学進学などで一時的に別居していてもOKだ。

ただし、いずれの場合も会員料金でサービスを受けるには、救援依頼の時点で会員になっていることが条件となる。

かつては「その場で会員になればOK」だったが、今は救援依頼の時点で会員番号などを伝える必要がある。

もちろん、会員以外でも救援依頼には対応しているが、会員なら無料のところを1万5000円前後の出費になることも少なくない。

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