
M・ベンツEQC試乗 ベンツ初の市販EV、出来映えは? 価格/サイズ/内装を評価
2019.11.19
100字サマリー
メルセデス初の市販EV、EQCを日本で試乗。GLCとプラットフォームを共有しますが、ボンネットの下には専用のサブフレームを追加。どんな走りをするのでしょう?
もくじ
ーどんなクルマ?
ーEV版 これだけ違う
ーどんな感じ?
ー違和感ないEV
ー車重2.5tの走りは?
ー「買い」か?
ーEQC 試乗車スペック
どんなクルマ?
EUが急進的な燃費・排ガス規制に突き進んでいることもあって、欧州メーカーはいち早く“電動化、待ったなし”の状況に追い込まれている。そんななかで、独ダイムラーが初めて手掛ける量産電気自動車(EV)がこれである。
ダイムラーといえば、約7年前に先代スマート・フォーツーのEVを国内でも販売したことがあるが、メルセデス・ブランドの市販EVが今回が初であり、さらに堂々と“量産”をうたうのが最大のキモだ。

日本での正式発表は今年7月で、まずは年内に限定55台の“EQCエディション1886”のみが先行上陸。今回の試乗車でもあるカタログモデルの“EQC400 4マティック”のデリバリーが始まるのは来年春の予定という。
EQCは人気のミドルサイズSUV、GLCクラスとプラットフォームと生産ラインを共用することで、本格的な量産体制を整えたことが大きな特徴である。
1080万円という絶対価格も最初はギョッとするが、兄弟関係にある内燃機関車となるGLCクラスの価格や“400”を標榜する動力性能を考えると、相対的には“そんなものか”と思えなくもない。たとえば、GLCクラスでいうと、AMGのGLC43 4マティックが948万円である。