メルセデス・ベンツ 新型『GLC』に照明付きフロントグリル採用 クロームとLEDで装飾

公開 : 2025.08.05 06:45

メルセデス・ベンツは、EQCの後継となる新型EV『GLC』において次世代のフロントグリルデザインを採用します。「メルセデスらしさ」を強調する古典的な形状で、100個以上のLEDを内蔵しています。

「メルセデスらしさ」を打ち出すデザイン

メルセデス・ベンツは、新型電動SUV『GLC』を筆頭に、次世代のEVに大胆なフロントグリルデザインを採用する。GLCの正式発表は、来月ドイツで開催されるミュンヘン・モーターショーで行われる予定だ。

予告画像を見る限り、新しいグリルは、これまで多くのモデルに採用されてきたクラシックなラジエーターグリルを再解釈したデザインとなるようだ。

新型メルセデス・ベンツ『GLC』のEVモデルの予告画像
新型メルセデス・ベンツ『GLC』のEVモデルの予告画像    メルセデス・ベンツ

新型GLCのEVモデルは、従来のEQCの後継車で、命名戦略(ネーミング)の転換によって車名が変更される。そして、内燃機関搭載モデルと並んで販売される予定だ。

現在のグリルデザインの系譜は、1900年の35 PSにまで遡り、当時は冷却効率を最大化するために直立のハニカムグリルを採用していた。そのデザイン要素の一部、例えばグリル中央の独特な曲線などは現在のモデルにも見られるが、空力性能の観点からグリルははるかに低く広い形状となった。

EVには冷却用のグリルが不要なため、メルセデス・ベンツの初期のEVモデルでは独自のフロントデザインを採用していた。しかし、次世代モデルでは伝統的なグリルデザインが採用され、高く直立した形状に戻る。

メルセデス・ベンツのCEO、オラ・ケレニウス氏は、グリルは当初「デザイン上の選択ではなく、機能に従った形」だったと述べている。この新しいデザインによって、「100社を超える中国企業」を含む多数の企業と競合する現代において、自社のアイデンティティを維持し、「メルセデスの象徴、唯一無二のメルセデスらしさ」を未来へ継承できるという。

冷却機能の必要性がなくなったため、新しいグリルはイルミネーションパネルとして設計されている。新型GLCのEVモデルでは、942の小さなドットが設けられたクローム仕上げのパネルを採用する。これは、業界全体のトレンドであるクローム使用量の低減に逆行するものだ。

パネルの後ろには100個を超えるLEDが配置され、多様な点灯パターンに対応する。中央のスターロゴもイルミネーション付きだが、この部分に関しては販売地域ごとの規制により仕様が異なる。

イルミネーショングリルは、メルセデス・ベンツのすべての次世代EVに採用されるが、デザインはモデルごとに若干異なるという。同社は今後数年間で内燃機関搭載モデルも改良する予定で、EVモデルとデザインが「統合」されることから、ラジエーターグリルのデザインも新しい形状に合わせる可能性が高い。

記事に関わった人々

  • ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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