【新車で買える1937年式!?】アルヴィスに、日本で試乗してみた 新・旧4.3リッター・バンデン・プラ・ツアラー

2020.08.02

サマリー

復活した英ALVIS。戦前のクルマをそのままの姿で生産。日本上陸したばかりの1937年式の新車(!)と、オリジナルの1937年式車両を比較試乗します。数千万円という価格に見合う一生モノの魅力に出会いました。

もくじ

英ALVIS コンティニュエーション・シリーズとは
じつに約60年ぶり 日本で新車登録されたアルヴィス
名にしおう戦前スーパーカー 驚くべき実力はどこに?
ビッグボアの直6 滑らかな回転フィールに違い
オリジナルよりスパイスの効いたコンティニュエーション
非・大量生産品の1台が、今の大量生産車と決定的に違うこと
コンティニュエーション・カー 試乗車スペック
ヘリテージ・カー 試乗車スペック

英ALVIS コンティニュエーション・シリーズとは

text:Kazuhiro Nanyo(南陽一浩)
photo:Masanobu Ikenohira(池之平昌信)

試乗会の案内をメールで見て、二度見した。アルヴィスとあったからだ。日本ではカーグラフィック誌の創刊編集長、故小林彰太郎氏が好んだ英国車として知られる、そんなエンスー物件だ。

1919年にコヴェントリーで創業したアルヴィスは、現存する自動車メーカーの中ではシトロエンと同い年で、戦前にスポーツカーやレーシングカーで評価を高めた頃はベントレーやロールスと同格とされた、英国の名門中の名門だ。

日本で第1号車としてナンバーを取得し、公道も走ることができる「コンティニュエーション・カー」のアルヴィス4.3Lバンデン・プラ・ツアラー。年式は1937年でも、現代の手で組まれた新車である。
日本で第1号車としてナンバーを取得し、公道も走ることができる「コンティニュエーション・カー」のアルヴィス4.3Lバンデン・プラ・ツアラー。年式は1937年でも、現代の手で組まれた新車である。    池之平昌信

技術力の高さゆえ第二次大戦前から軍需産業にも着手したが、戦後は民生用の自動車部門は大量生産の波にのり切れず、1960年代にローバー、次いでブリティッシュ・レイランドに吸収された。

以降、アフターサービス供給は「レッド・トライアングル社」の名で継続されるも、アルヴィスの商標名は軍産部門と一緒にいくつもの軍需産業グループを渡り歩いていた。

10年ほど前、レッド・トライアングル社がブリティッシュ・エアロスペース社から自動車としてのアルヴィスの商標を買い戻すことに成功。

そこで、1937年に英国で150台分の製造認証が下りていながら戦争によって生産が中断していた77台分、つまりデッドストック状態だった当時のパーツと許可枠が用いられ、新たに「アルヴィス・コンティニュエーション・シリーズ」の名で、ロードカーとして世に送り出されたのだ。

それが今回の試乗に供された「4.3リッター・バンデン・プラ・ツアラー」で、日本でナンバー取得した第1号車だ。

 
最新試乗記

人気記事