EU、12の安全装備を義務化 アルコール/居眠り検知など 21年〜

公開 : 2018.05.19 18:40

欧州委員会は死亡事故のさらなる減少を目指し、2021年以降発売されるクルマに対し12の安全装備を新たに義務付けました。自動ブレーキや制限速度認識機能など、現在でも多くのクルマに標準またはオプションで用意されている機能が大半です。

もくじ

新たに12の装備を義務付け
商用車向けは別の規制も
交通安全団体の意見

新たに12の装備を義務付け

欧州における交通死亡事故を減らすため、2021年以降に発売されるクルマに対し12の新たな安全基準が設けられた。

現在、EU全体での事故死者数は年間2万6000人程度だ。これを2030年までに半分の1万3000人まで減らすという目標が掲げられている。

2010年以降、欧州の道路における死亡率は20%程度減少した。しかし、欧州委員会によれば2013年以降特段の減少が見られていないという。この新規制は1万500人の命を救い、重傷者も5万9600人減らすことができると予想されている。

新たに義務付けられた内容は以下の通りだ。安全基準の改定は2009年以来のこととなる。これらの装備はすでに多くのクルマに装備されているか、オプションとして用意されているものだ。

新たに追加された項目

・アドバンスド・エマージェンシー・ブレーキ
・アルコール検知機能
・居眠り運転検知機能
・注意散漫状態検知機能
・ドライブレコーダー
・緊急停止シグナル
・前面衝突時の乗員保護の強化およびシートベルトの改善
・歩行者頭部保護ゾーンの拡大および安全ガラス
・インテリジェント・スピード・アシスト
・レーンキーピングアシスト
・側面衝突時の乗員保護
・後方カメラまたはセンサー

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