行方不明のBMW「ガルミッシュ」 半世紀経て復活 巨匠ガンディーニがデザイン

2019.06.04

100字サマリー

カーデザインの巨匠として知られるマルチェロ・ガンディーニが半世紀前にデザインし、それから行方がわからなくなっているコンセプトカーを、少ない写真と同氏の証言を元にBMWが再び製作しました。

もくじ

失われたコンセプトカー
ガンディーニ、開発当時を語る
BMW、ガルミッシュ製作の思い

失われたコンセプトカー

1度発表されたクルマが再び公開される時に、これほど歓迎されることは滅多にない。しかし、週末にイタリアで開催されるコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステでは、間違いなくそうなるはずだ。

そのクルマとは、長いこと行方がわからなくなっていたBMWのコンセプトカー「ガルミッシュ」。デザインを担当したのは他でもない、ベルトーネ在籍時のマルチェロ・ガンディーニだ。

このクルマが初めて発表されたのは1970年のジュネーブ・モーターショーだった。しかし、それから姿を消し、行方不明となっていた。最近まで。

とはいえ、写真のクルマは49年前に製造されたものではない。BMWグループ・デザインとBMWクラシックのチームが、わずかな当時の写真(しかもその多くの白黒だった)をもとに、数カ月かけて複製したものなのだ。

3Dモデリングなど21世紀の技術が駆使され、オリジナルのデザインが見事に蘇った。そのボディは半世紀近く前と同じようにトリノで製作された。ガンディーニからの助言もあり、例えばボディのペイントとインテリアのトリムはオリジナルと同じ色で再現されている。

車名はバイエルン州のスキー・リゾート地から

BMWのキドニー・グリルは角張った形状に再解釈され、これが四角い箱形のガラスで覆われたヘッドランプと確かに良く合っている。

さらにCピラーのルーバーやリア・ウインドウのメッシュ・カバーなど、独自のディテールはすべてガンディーニのトレードマークであるスリークな輪郭と統合されている。

インテリアも細心の注意を払って再現された。助手席の前に備わる格納式のミラーや、センターコンソールに縦向きに搭載されたラジオをご覧いただきたい。

このクルマは、車名からもひとびとにある印象を想起させた。

「われわれはバイエルン州の有名なスキー・リゾート地にちなんでガルミッシュと名付けました。当時、イタリアでスキーは非常に人気が高かったからです。ウインター・スポーツの夢とアルプスの優美さを思い起こさせます」

 
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