1604psの高級スーパーカー、14万2900ポンドで英国導入 BYDからハイテク満載EV『デンツァZ』 レーシング仕様も

公開 : 2026.07.14 07:05

BYDのプレミアムブランドであるデンツァが、ハイテク満載のフラッグシップモデル『Z』を英国で一般公開しました。3基のモーターで合計出力1600psを発生し、0-100km/h加速は2.25秒とされています。

クーペ、スパイダー、レーシングの3仕様

BYDの高級ブランドであるデンツァ(騰勢)は、新型電動スーパーカー『Z』を英国で一般公開した。

既存のe3プラットフォームの改良版をベースとし、3基の電気モーターを搭載することで、合計1604psという驚異的な出力と126.5kg-mのトルクを発揮する。

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで公開されたデンツァZレーシング
グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで公開されたデンツァZレーシング    AUTOCAR

これにより、クーペモデルの『Zクーペ』は0-100km加速2.25秒を達成するとされており、4月の北京モーターショーで公開されたオープンモデル『Zスパイダー』は2.3秒となる。大型のリアウィングとセミスリックタイヤを装備した『Zレーシング』仕様では、このタイムを1.96秒まで短縮している。

クーペとスパイダーの最高速度は300km/hだが、レーシングは350km/hに達する。

さらに、「スペシャル・エディション」も開発中であり、2000ps以上の出力を発揮し、0-100km/h加速タイムを1.7秒未満に短縮する。この仕様には、サーキット走行向けに高度なバッテリー冷却システムが搭載されるという。

バッテリーは10分以内にほぼ満充電が可能

Zの全モデルには、磁性流体式サスペンションが搭載されている。ダンパー内部のフルードに金属フィラメントが含まれ、車体のシャシー制御コンピューターによってミリ秒単位で粘度を変化させることができる。これにより、路面状況に応じて減衰力を瞬時に調整することが可能だ。

クーペとスパイダーはエアスプリングを使用するが、サーキット向けのレーシング仕様は従来型の金属製コイルスプリングを使用している。全モデルとも、フロントに6ピストンキャリパー、リアに4ピストンキャリパーのカーボンセラミックブレーキディスクを装備する。

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで公開されたデンツァZレーシング
グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで公開されたデンツァZレーシング    AUTOCAR

また、76kWhのリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーを搭載し、航続距離はクーペが410km、スパイダーが400km、レーシングが380kmとされている。従来のパック形式ではなく、バッテリーセルをシャシーに直接取り付ける構造で、ねじれ剛性を向上させている。

このバッテリーにはBYDの急速充電技術「フラッシュ」が採用されており、適切な環境下(1500kW)では、わずか9分で10%から97%まで充電できる。BYDは年末までに英国に300基のフラッシュ充電器を設置する計画だ。

Zの車両重量はクーペで2230kg、レーシングでは2250kg、スパイダーでは2300kgとなる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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