合意なしEU離脱 日産はサンダーランド工場の計画を見直す可能性を示唆

2019.10.02

100字サマリー

ファイナンシャル・タイムズの情報によれば、欧州連合(EU)離脱の条件について合意がまとまらないまま英国が離脱した場合、キャシュカイの生産を行う英国工場を閉鎖する計画があるとしています。

もくじ

英国は日産の欧州市場における生産拠点
日本から欧州への輸出でも関税不要

英国は日産の欧州市場における生産拠点

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

英国の経済紙、ファイナンシャル・タイムズによると、欧州連合(EU)離脱の条件について合意がまとまらないまま英国が離脱した場合、日産は英国でのキャシュカイ(日本名:旧デュアリス)の生産を停止する可能性があると伝えている。それにより工場閉鎖の可能性も出てくるという。

2016年11月、当時の英国首相テレサ・メイは、ブレグジットの流れは英国での日産の事業に影響を
及ぼさないという合意を、日産前会長のカルロス・ゴーンと結んでいる。英国で高い人気を誇る日産キャシュカイは当面英国で生産が続けられる見込みとなっていたのだ。

英国日産サンダーランド工場
英国日産サンダーランド工場

しかしそのブレグジットは、合意がまとまった「ソフトランディング」という条件だったと見られる。日産は英国が合意なき離脱へ至り、英国北東部のサンダーランド工場で生産するクルマの競争力が低下する場合、世界的視野での判断のうえで工場の縮小または閉鎖も可能だとしている。

日産のサンダーランド工場では現在、ジュークのほかにEVのリーフなども生産している。AUTOCARの取材に対し、日産からは「推測的なコメントはできませんが、サンダーランド工場でのキャシュカイの生産計画に対して変更予定はありません」 とコメントをもらっている。

しかし合意なき離脱となった場合、英国の産業に深刻な打撃が及ぶ可能性もあると指摘する。「1986年以来、英国は日産にとって欧州市場における生産拠点です。英国を中心とした研究開発部門やデザインチームは、サンダーランド工場で生産されるモデルを主に担当してきました。特に欧州市場向けのモデルです」

 
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