[アバルト70年の歩み]特別コンテンツ

英国におけるGT-R「ゴジラ」 ハコスカ+R32スカイライン 50周年比較試乗 後編

2019.08.04

100字サマリー

日産スカイラインGT-Rは誕生から50周年を迎えました。英国ではプレイステーションで一気に人気が高まったR32型のスカイラインGT-R。その祖先に当たる初代、KPGC10型の2000GT-Rとの夢の共演です。

もくじ

誕生から50年を迎えたスカイラインGT-R
いかにもターボエンジンなパワーデリバリー
30年が過ぎても充分に優れたパフォーマンス
オーストラリアでゴジラと呼ばれたGT-R
世界最良のツーリングカーが完成
レースから追い出された圧倒的なゴジラ
KPGC10とR32、2台のGT-Rのスペック

3代目GT-Rはポルシェにおける959

R32スカイラインは、ポルシェにおける959のような、ハイテク満載の当時の最高峰だったといえる。しかもR32GT-Rが発表された当時、ポルシェ911はといえば、空冷のターボエンジンに後輪駆動のメカニズムを踏襲していた時代。GT-Rのレーシングマシンは、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットからオーストラリアのバサースト・サーキットまで圧倒的な強さを見せつけた。

余分なものが排除されたコクピットは、運転に集中できる望ましい空間にまとめられている。スポーツシートの位置は低く、スウェード調のクロスが貼られたサイドサポートが胴回りと太ももをしっかり支えてくれる。ステアリングホイールの直径は比較的小さく、ペダルレイアウトはヒール・トゥの操作を熟知したエンジニアがレイアウトしたに違いない。今回お借りしたクルマは、ステアリングホイールが社外品に交換されているが、純正品と直径は同等だという。

RB26エンジンは静かに落ち着いてアイドリングをする。一昔前のBMWのエンジンに近い。クラッチはドライバーに優しく、油圧パワーステアリングが備わるステアリングは、駐車時でも指先で操作できるほど軽い。リミテッドスリップデフが付いているから、急なコーナーではタイヤが砂利をパラパラと蹴り上げる。

R32を実際運転してみると、デジタル・スーパーカーというイメージとは裏腹に、表情豊かで機械的なことがわかる。おかげで運転に対する不安感も払拭された。スピードを上げてても、ステアリングは依然として軽い。クイックなレシオ設定なはずだが、油圧アシストが助けているのだろう。しかし、コーナリングスピードを高めていくほどに、レスポンスと重さもプログレッシブに増していく。タイヤやサスペンションの負荷状態が明確に伝わってくる。

 
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