スバル・レガシィ・アウトバック・リミテッド

公開 : 2014.11.25 19:41  更新 : 2017.05.29 18:42

一方、アウトバックもまた若干ボディサイズを拡大している。北米仕様をほぼそのまま持ってきていた先代と比較しても、先代比で全長+25mm、全幅+20mmとなり、3サイズは全長4815×全幅1840×全高1605mmという数値。主力をレヴォーグに任せた安心感からか、ようやく日本市場の制約から解放されたサイズがもたらす上級移行のイメージは顕著である。

これはインテリアにもいえ、前後長で30mm、肩や肘の箇所で20mm、さらに後部座席の膝回りのスペースでは、シートの形状変更などで220mmの余裕を確保。ボディのサイズアップを最大限に活かした室内空間を作り上げた。スマホ感覚で使えるカーナビやハーマンカードンのオーディオ(オプション)といったアップデイトされた装備もさることながら、感心するのは大幅な質感の向上である。先代レガシィとは比較にならないほど、その緻密さと仕上げは良好。北米におけるカムリやアコードといったEセグメントのライバルに十分対抗可能だ。ただしそのデザインには、遊び心がなく実直すぎる退屈な印象も持つ。乗り込んだ瞬間、レガシィ(スバル・ブランド)だと意識させるデザイン上の特徴やモチーフがそろそろ生まれても良い頃だと思う。

アウトバックもB4も、エンジンは2.5ℓの水平対向4気筒1本。これにリニアトロニックとスバルが呼ぶCVTを組み合わせた。これは先代と同じ構成だが熟成が進み、CVT特有の加速時に感じるラバーフィールはかなり押さえ込まれている。アクセルへの反応やダイレクト感が向上したその秘密は、実にパーツの8割を新設計し直したほどという、まじめな取り組みが無縁ではないだろう。低速域ではCVTの特性を活かした無段階変速が、アクセルを深く踏み込んだ加速時では意図的にステップ変速を行い、トルコンA/Tのフィーリングをもたらす。これによってパワーのツキが良く、リニアな加速フィールが楽しめる。しかし、一方で175psの最高出力は物足りなさも残る。レガシィを名乗る以上、過給器を加えたホットバージョンがあっても悪くはない。

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