スコダ・オクタビア・スカウト2.0TDI 150 4×4

公開 : 2014.11.29 23:40  更新 : 2017.05.29 18:40

もし荒れた路面を走ったり、牽引をしたくなければ基準車のオクタビアを買えばいい。また、仮にそのようなことがしたければ、トルクの大きいディーゼルの方がいいという訳だ。

これには筆者も納得できる。ただ、スカウトは基準車に比べると少々腰高な印象があるうえ、嫌気がさすほどではないがレスポンスもわずかに鈍い。

ただし、神経質すぎる車線逸脱警報システムをオフにしてさえいれば、リラックスして、簡単に運転できる。ギアボックスの変速マナーも十分になめらかだし、コントロール・ウェイトにも安定感がある。また操舵はスムーズで一貫性がある。

車高が高くなっているうえに、扁平率50%のタイヤを17インチのホイールに組み合わせているが、安定感と正確性がスポイルされている印象もない。

最新世代の4WDシステムは、フロントに優先的なパワー供給をしてくれるおかげで、トラクションの不足に悩まされることはない。走り始めに路面の継ぎ目を踏んだ際も、車輪が空転することが少ないことからも、その力強さが伺えた。

したがってほとんどのフル-サイズSUVよりも、気持ちの良く走らせることができる。やや古風なところはあるが、このサイズのクルマとしてはとても好印象。

加えてノイズ・レベルはとても低く、インテリアの質感も高い。まっすぐに走る際の安定性も抜群だ。基準車より車重が増えているぶんパフォーマンスはやや劣っているものの、十分に速いといっていい。胸を張っておすすめできるクルマである。

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