コイズ・トゥルー・グレート・オークション

●2014.12.2 ロンドン／イギリス 価格高騰が続いた2014年のコレクターズ・オークション界。そんな中で12月のボナムス・コレクターズ・オークションは、以前と同様に愛好家のためのフレンドリーな存在だった。  
コイズ・ケンジントンにとって1年を締め括る存在がトゥルー・グレート・オークションだ。同社にとって重要なポジションにあるオークションだけに今回もメルセデス・ベンツ300SLガルウイングを始め、ポルシェ904カレラGTS、フェラーリ275GTB6Cから、下はフィアット500までのマニアックな48台を用意して行われた。 今回の看板車だったポルシェ904カレラGTSとフェラーリ275GTB6Cは、特に問題はないものの最低落札額まで届かず流れてしまった。全般的に高額車の動きは悪く、落札されたのは出品車の62.5%にあたる30台に留まった。とはいえ、ポルシェ911の73カレラやアルファ・ロメオ・ジュリア・スプリント・スペチアーレなどの人気モデルは高値で落札され、全体的に見ると上昇傾向だった。

*1£（英ポンド）=189円で計算　*NS=落札不成立。日本円価格の括弧内の金額は、主催者が発表した予想落札価格。