フォルクスワーゲン・シロッコR-ライン 2.0TSI 220

公開 : 2015.02.09 23:40　　更新 : 2017.05.29 18:57

こちらのテスト車両はR-ラインであるため、ヘッドレストにR-ラインのロゴがエンボス加工されたレザー・スポーツ・シートを組み合わせる。また、カーボン風のトリムやアルミニウム製ペダル、5インチのタッチスクリーンをもつ衛星ナビゲーションも装備されている。

外観では19インチのアロイ・ホイールやリア・パーキング・センサー、プライバシー・ガラス、R-ライン用バンパーやサイド・スカートなどが識別点となっている。

■「買い」か?

フェイスリフト後ではあるけれど、穏やかな意匠変更に留められているため、熱心なファンを憤慨させることはなさそうだ。

また、豊富な装備や、精緻感に富むハンドリング、控えめではあるけれどハンサムなルックス、荷室容量に代表される実用性など、どれをとっても考慮の価値あるクルマだといえる。

しかしながら、MTのモデルが£28,195(512万円)、DSGが£29,695(539万円)というプライス・タグを目にすると、少し躊躇いが生じてしまう。

£27,395(497万円)のBMW 220 Mスポーツや、£29,860(542万円)のアウディTTなどの縄張りに足を踏み入れることになるのだ。

装備レベルだけでいうと、これら2台はシロッコに及ばないけれど、どちらもシロッコより楽しく運転できるうえに、高級感も負けていない。

また2シリーズは実用性が高いうえに、TTも軽さとパワーの面でシロッコに優っている。

ほかにも3ドアのセアト・レオン・クプラはどうだろう。こちらならば、更に安く買えるうえに、クーペのルックスを維持しながら高い実用性を手にすることもできる。

(ジョン・ハウウェル)