【最強のディフェンダーが参戦】ディフェンダー・オクタ ダカール・ラリーとFIA世界ラリーレイド選手権へ
公開 : 2025.01.22 07:05
最強のディフェンダーとして発表された「オクタ」をベース車両とし、ダカール・ラリーとFIA世界ラリーレイド選手権の「Stock」カテゴリーに参戦することが発表されました。
英国ゲイドン発
英国のラグジュアリー・アドベンチャー・ブランドであるディフェンダーは、2026年からの参戦予定のダカール・ラリーおよびFIA世界ラリーレイド選手権(W2RC)において、「ディフェンダー・オクタ」をベース車両に採用することを発表した。
世界で最も過酷なオフロードイベントにおいて、究極のパフォーマンスを実証するという。

卓越したオールテレイン走破能力と強靭さは、すべての「ディフェンダー」の核となるものであり、W2RC競技仕様車両にとって欠かせない要素だ。 史上最も速く、究極の走破性を備えた「ディフェンダー・オクタ」を、ラリーレイドプログラムのベース車両とするのは当然の選択だと彼らは述べている。
ディフェンダーは、W2RCの市販車を対象とした「ストック」カテゴリーの全5ラウンドに、競技仕様の「ディフェンダー」2台を投入し、また、2026年からは同選手権のメインイベント、ダカール・ラリーには3台体制で出走する。
FIAとダカール・ラリーの主催者は、高性能4×4やSUVの人気が高まっていることを受け、2026年までに、「ストック」カテゴリーをより競争力の高いものにすることを目的とした新たな規定を導入。この新規定により更なる性能向上が見込め、「ディフェンダー」の究極のパフォーマンスと耐久性を実証する最適なプラットフォームとなるとアナウンスしている。
関係者のコメント
ディフェンダー担当マネージング・ディレクター マーク・キャメロン
「世界で最も過酷なW2RCに挑戦することは、究極の『ディフェンダー』にとって最高のテストの場となります。ダカールが非常に大きな挑戦となることはわかっていますが、『ディフェンダー・オクタ』は、ディフェンダー特有の機能と耐久性に加え、優れたパフォーマンスを兼ね備えているので、完璧なベースとなり、非常に競争力の高いラリーレイド車両になると確信しています」とコメント。
JLRモータースポーツ担当マネージング・ディレクター ジェームズ・バークレー
「『ディフェンダー』のダカール参戦は、非常にエキサイティングな挑戦となるでしょう。私たちは、ラリーレイドのベースとなる市販車両の未来像を描いてきました。

そのため、ASO、FIA、そして他のマニュファクチャラーと協力し、『ストック』カテゴリーの新規定を作成できたことは非常にいい流れとなりました。そして今、オフロードモータースポーツ最大の挑戦において、『ディフェンダー』の能力を実証するための適切なプラットフォームとなります。
2026年のダカール・ラリーに向けて、入念な準備、テスト、学習にこれからの1年を費やすことになります。チームはすでに本格的に始動しており、ダカールとW2RCの両方への参戦をとても楽しみにしています」と語った。
「ディフェンダー・オクタ」の中核であり、競技仕様車両にも採用しているのが、堅牢なD7x(xはエクストリームの意味)ボディアーキテクチャだ。
すべての「ディフェンダー」の基本となっている軽量アルミニウム製モノコック構造をベースとしており、従来のボディオンフレーム設計よりも3倍の強度を誇り、優れたねじり剛性を実現。
このような本質的な堅牢性と「ディフェンダー・オクタ」専用のジオメトリおよび運動学設計の組み合わせが、ディフェンダーのダカール・ラリー・プログラムを支える上で最適な選択となったという。
特別に準備した競技仕様車両は、ダカール・ラリーとW2RCの規定に従って、「ディフェンダー・オクタ」のボディアーキテクチャ、トランスミッション、ドライブラインのレイアウトを共有し、究極の走破能力と耐久性を示すことになり、パワートレインは、4.4LのツインターボV8エンジンだ。
すでに「ディフェンダー」の競技テストおよび開発プログラムは順調に進行しており、また、2026年のダカール・ラリーおよびW2RCに先駆け、今年後半にはテストイベントとチーム体制の発表を予定していると彼らは語った。