伝説的なラリーから45周年 ランドローバー・ディフェンダー「トロフィー・エディション」 走りも期待を裏切らない

公開 : 2026.03.12 18:05

控えめな改良を経て6年目を迎えるディフェンダー 「キャメル」45周年を記念したトロフィー・エディション登場 オフローダーらしからぬオンロードでの乗り心地 UK編集部が特別な110へ試乗

控えめなアップデートで6年目を迎える

新世代のランドローバーディフェンダーが、初代の築き上げた伝説的な地位を超える日は来ないかもしれない。半世紀前より、地球上にある未踏の地は減っている。

とはいえ、ジャガー・ランドローバー(JLR)は、商業的な成功に満足しているに違いない。これまで目立ったフェイスリフトは施されて来なかったが、今でも人気は衰えない。羨望度では、初代を猛追しているといっていい。

ランドローバー・ディフェンダー 110 D350 トロフィー・エディション(英国仕様)
ランドローバー・ディフェンダー 110 D350 トロフィー・エディション(英国仕様)

それでも6年目を迎えるに当たり、控えめなアップデートが施された。2026年仕様が得たのは、新しいヘッドライトとセンターコンソール。2025年仕様と並べない限り、違いへ気付くのは難しいと思うが。

タッチモニターは13.1インチへ、縦方向に拡大。グリーンとグレーの、新しい塗装色も設定されている。ステアリングホイールには、ドライバー監視用カメラが追加され、オフロード用のクルーズコントロールも更新されたという。

45周年を記念したトロフィー・エディション

そして2026年は、伝説的なラリー、キャメル・トロフィーが始まって45周年。今でも継続して開催され、イエローに塗られたランドローバーが大冒険に立ち向かっている。これを記念し登場したのが、特別仕様の「トロフィー・エディション」だ。

ボディは鮮やかなサンドグロー・イエローに塗られ、シートは、悪路へ不向きにも思えるレザーの専用仕立て。20インチもある「スチール」ホイールで、タフさが表現される。落ち着いた塗装色がお好みなら、ケズウィック・グリーンも希望できる。

ランドローバー・ディフェンダー 110 D350 トロフィー・エディション(英国仕様)
ランドローバー・ディフェンダー 110 D350 トロフィー・エディション(英国仕様)

トロフィー・パッケージを選ぶと、ラダーとルーフラック、シュノーケル、マッドフラップなどで、試乗車のように差別化できる。艶消しブラックの保護フィルムは別料金とのこと。

オフローダーらしからぬオンロードでの乗り心地

見た目は、かなりキャメル・トロフィーしている。荒野へ飛び込めば、走りも期待を裏切らない。パワートレインやトラクション・コントロールが統合的に調整されるテレインレスポンス2が備わり、一見不可能に思える地形でも軽々と走破してみせる。

試乗車には、オフロード用クルコンが実装されていなかった。370ポンド(約8万円)だから、選ばない理由は見つからないだろう。以前、トヨタランドクルーザーで体験したが、自動的にアクセルが調整され、非常に頼もしかった。

ランドローバー・ディフェンダー 110 D350 トロフィー・エディション(英国仕様)
ランドローバー・ディフェンダー 110 D350 トロフィー・エディション(英国仕様)

ディフェンダーはエアサスペンションが標準で、オンロードでの乗り心地はオフローダーらしからぬほど素晴らしい。悪路での有能ぶりを考えれば、当然かも知れないが。

D350に載る直列6気筒ディーゼルターボは力強く、8速ATが非常に滑らかな加速を生んでくれる。オールテレーンタイヤを履いていても、操縦性は漸進的で扱いやすい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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