【日本は世界で2番目の市場】マクラーレンの新セールス&マーケティング責任者に訊く現状と近未来

公開 : 2025.04.10 11:05

より差別化されたポートフォリオを

――W1、750SアルトゥーラGTSという現在の商品ポートフォリオについては、どのように考えますか?

「商品ポートフォリオは非常に成功していると思います。すべてのモデルにおいて2シーターミッドシップ、そして軽量性を特長としていること。今はかなりニッチなフォーカスエリアですが、今後は新たな戦略を考えて、より差別化されたポートフォリオを持ってもよいのではないかと考えます。マクラーレンは台数よりもバリューが大切だと考えています。商品の魅力をきちんと理解して頂ければ、マーケットでの残価も高く保つことができますから」

日本は世界で2番目に大きな市場となる。写真は750Sクーペとスパイダー。
日本は世界で2番目に大きな市場となる。写真は750Sクーペとスパイダー。    マクラーレン・オートモーティブ

――日本市場は2024年にかなりの成功を収めました。

「現在、日本は世界で2番目の大きな市場です。やはり、世界のほかのマーケットは経済情勢によって進捗は異なりますので、それが2025年にどのようになるのかには引き続き注視していきたいと思います。

日本で成功できた理由は、まずお客様を良く理解しているリテーラーが揃っていること。そしてMSOのコレクションシリーズなどの限定車が、常に話題となっていることなどがあるでしょう」

アルトゥーラは特に大きな成功例

――スーパースポーツの世界にもBEVの時代が訪れる日が近づいているようです。マクラーレンにもいつか、このテクニカルトレンドを追う日は訪れるのでしょうか?

「P1、アルトゥーラ、W1と、まずはハイブリッド化ができたことで、パフォーマンスがさらに拡張できました。個人的にはアルトゥーラは特に大きな成功例だと思っています。

ウィルヘルムスマイヤー氏は、アルトゥーラは特に大きな成功例だと語る。写真はクーペ。
ウィルヘルムスマイヤー氏は、アルトゥーラは特に大きな成功例だと語る。写真はクーペ。    マクラーレン・オートモーティブ

この先BEVモデルの開発も進めていきたいところではありますが、マクラーレンは電動化とともに軽量化を開発の主眼から外すことはありません。軽量ではないマクラーレンは、マクラーレンの作とはいえないのです」

――最後に日本のお客様、そしてマクラーレン・ファンの皆様にメッセージを頂ければと思います。

「マクラーレンは、クルマ作りに高い評価を得ておりますし、パフォーマンスも同様に最高レベルに評価されています。たとえばパワーウエイトレシオなどを見ても、すぐにマクラーレンの走りは理解できると思います。そのようなDNAを今後も我々は引き継いでいきます。さらに、パーソナライズプログラムを充実して、もっと『Your McLaren』を提供していきたいと考えています」

記事に関わった人々

  • 執筆

    山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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