ブガッティ・ヴェイロン・ラ・フィナーレがジュネーブに登場

公開 : 2015.03.03 22:15  更新 : 2017.06.01 02:10

ブガッティ・ヴェイロンの最後の1台が販売され、ジュネーブ・モーターショーに飾られている。

総生産台数450台のなかには、クーペ、スーパー・スポーツ、グラン・スポーツ、グラン・スポーツ・ヴィテッセ、”レジェンズ” シリーズが含まれるが、そのエンディングを飾る特別モデル “ラ・フィナーレ” は中東のカスタマーが手に渡ったという。

アルザスに拠点を置くブガッティによると、ヴェイロンの平均価格(オプション含む)は、およそ£170万(3億円)ということだ。

ヴェイロンは2005年に販売開始され8.0ℓW16エンジンから最高出力1001psを発揮した。最新モデルでは1200psまで向上し、最大トルクは153kg-mに達している。

オープン・モデルのグラン・スポーツは2008年に、スーパー・スポーツは2010年に発表。ラインナップの最後に加わったグラン・スポーツ・ヴィテッセは2012年に発表されている。

ヴェイロンは0-100km/h加速を2.5秒で達成、最高時速は431km/h。2014年までは世界で一番速いクルマであった。しかし、その記録はヘネシー・ヴェノムGTの435km/hという記録により打ち砕かれた。

10年にわたる生産期間中には複数のスペシャル・エディションが生産されている。ファッション・ブランドのエルメス、漆黒のモデル “ブラック・ビューティ”
、さらにブガッティ100周年を祝ったセンテナリー・エディションも発表された。

その他のニュースとして “レジェンズ” シリーズも登場。6種類の限定モデルがブガッティに貢献した人のために生産された。

ブガッティのヴォルフガング・デュルハイマーは、次のように語っている。
「ヴェイロンは発表から10年経過した今もなお多くの点で他にはない孤高の存在となっている。モダン・オートモービル・デザインのマスターピースというだけでなく、アート作品以上のものなのだ。」

後継モデルはすでに開発が行われており、エンジンはヴェイロンに搭載された8.0ℓW16に強力なチューンを適用したもので、その出力は1518psになるという。このことからもオリジナル・ヴェイロンを凌ぐパフォーマンスが与えられると考えられる。後継モデルの発表は2016年の予定だ。

▶ 2015 ジュネーブ・モーターショー

関連テーマ

おすすめ記事