「空飛ぶ円盤」からド派手なテールフィンまで 世界の奇抜なクルマ 43選(前編) 美しさと狂気は表裏一体
公開 : 2026.03.15 11:05
他とは一線を画す「ワイルド」で「奇抜」なデザインのクルマを紹介します。技術的根拠から生まれた過激なフォルムから、単に流行を追った過剰な装飾まで、自動車史に強烈なインパクトを残したメモリアルな43台です。
もくじ
ー強烈なインパクトを残した奇抜デザイン
ーアルファ・ロメオ・ディスコ・ヴォランテ
ーアルファ・ロメオSZ
ーAMCペーサー
ーアリエル・アトム
ーアストン マーティン・ラゴンダ
ーアストン マーティン・ヴィクター
ーアウディ・タイプK
ーBACモノ
ーベントレーEXP 9 F
ーボンド・バグ
ーブガッティ・タイプ57S
ーキャデラック・エルドラド
ーカパロT1
ーシボレーSSR
強烈なインパクトを残した奇抜デザイン
世界中の自動車メーカーは過去数十年にわたり、大胆かつ斬新なデザインのクルマを数多く生み出してきた。もちろん、誰も驚かせない安全なデザインが世の主流だが、本特集で取り上げるのは例外的なクルマだ。
一見クレイジーに見えるが、こうしたデザインは確かな技術的根拠に基づく場合が多い。ただし、単に流行を追った結果として過剰な装飾に至ったパターンもあり、一部、残念な失敗としか言いようのないクルマもある。

本特集では、AUTOCAR UK編集部が注目するワイルドで奇抜な43台をアルファベット順に紹介していきたい。
アルファ・ロメオ・ディスコ・ヴォランテ
ディスコ・ヴォランテは、アルファ・ロメオの1900セダンをベースにしたスポーツレーシングカーで、1952年と1953年にごく少数生産された。多くのメーカーは以前から車体の空気抵抗を抑えようとしていたが、ディスコ・ヴォランテはその概念をまったく新しい次元へと押し上げた。
ディスコ・ヴォランテは5台のみ生産され、3種類のボディスタイルが存在する。スパイダー(写真)は、このモデル名の由来であるイタリア語の「空飛ぶ円盤」を最も明確に体現している。

アルファ・ロメオSZ
アルファ・ロメオというと、曲線美に富んだ麗しいデザインが思い浮かぶ。しかし、その特徴はSZクーペ(写真)にも後継のRZコンバーチブルにも当てはまらない。ロベール・オプロン(1932-2021)のスケッチを基に設計されたSZは、平板な側面と攻撃的なデザインを備えている。
イタリア人からは「イル・モストロ(怪物)」の愛称で呼ばれているが、これはおそらく称賛と敬意を込めた呼び名だ。

AMCペーサー
1970年代後半に米国で生産されたクルマとしては、ペーサーは驚くほどモダンなデザインで、膨大な量のガラスを採用している。この先鋭的な形状は、アメリカン・モーターズ・コーポレーション(AMC)にとって明らかに踏み込みすぎたものだ。デトロイトのビッグスリーとは異なり、AMCはペーサーの損失を従来型モデルの利益で相殺できるほどの余裕を持っていなかった。
ペーサーはクルマとして優れていたわけではなく、購入を避けるべき理由もいくつかあったが、そのスタイリングがわずか5年で生産終了する一因となったことは確かだ。

アリエル・アトム
アトムは、機能が形状を決定するクルマの極端な例だ。スタイリングと呼べる要素はほとんどない。スペースフレームのシャシーがむき出しで、ドライバーや多くの部品は外から簡単に見える。
構造上必要のないパネルはほとんど使われていない。それにもかかわらず、一目でアトムだと分かる秀逸なデザインだ。アトムに似たクルマは他にほとんどない。









































