ルノー・カジャールを正式発表

公開 : 2015.03.04 21:50  更新 : 2017.06.01 02:10

ルノーは今夏に発売するSUVモデル、カジャールをジュネーブ・モーターショーで正式発表した。

ルノーと日産のアライアンスにより、このカジャールは日産キャシュカイと多くのパーツを共有するモデルで、ライバルはマツダCX-5、ヒュンダイix35、そしてフォード・クーガなどだ。

ルノーのエクステリア担当の副社長、アンソニー・ローは、「キャシュカイとカジャールの間には非常に多くの共用パーツがある。しかし、その見た目は全く異なるクルマだ。」とコメントしている。

エンジンはキャシュカイと共用で、1.5ℓおよび1.6ℓディーゼルが搭載される。デザイン責任者であるローレンス・ヴァン・デン・アッカーは、「低いCO2排出量を持つエンジン、クオリティ、デザイン、フレキシビリティ、インテリアの実用性など、非常に強力なパッケージが実現できた。」としている。

110psの1.5ℓディーゼルは、26.3km/ℓの燃費と99g/kmのCO2排出量を持つ。最終的なパフォーマンスは未確認だが、0-100km/h加速はキャシュカイとほぼ同等の11.9秒となろう。

また、130psの1.6ℓディーゼルは、0-100km/h加速が9.9秒、燃費は22.7km/ℓで、CO2排出量は115g/kmという値だ。この燃費とCO2排出量は、マニュアル・ギアボックスでもオートマティックでもほぼ同じ値であるという。

また、130psの1.2ℓTCeガソリン・エンジンもラインナップには加えられている。

トリムや装備は、発売寸前に公開されることとなるが、バック・カメラ、ハンズフリー・パーキング・システム、アイドリング・ストップ、エマージェンシー・ブレーキ・アシスト、レーン・デパーチャー・ワーニング、道路標識認識などが設定されると思われる。

2WDには、エクステンデッド・グリップ・システムが装備され、4WDにはオート、ロック、2WDの3つのモードを持つシステムが装着される。ロード・クリアランスは19cmと大きく、18°のアプローチ・アングルと、25°のデパーチャー・アングルを持つ。また、プロテクションとして、リア・スキッド・プレートや、ステンレス・スティール・ブート・シル・ガードが装備される。

全長は4450mm、全幅が1840mm、全高が1600mmと、サイズは僅かにキャシュカイよりも大きい。また、ブート・スペースも472ℓと42ℓ大きい。リア・シートは60:40分割可倒式だ。

ヴァン・デン・アッカーは、「Cセグメントのクロスオーバーをルノーが持つことは非常に重要だった。デザインに関しては、キャプチャーにインスピレーションを受けたものであり、キャシュカイを真似する必要は全くなかった。」と語っている。

また、「セールスについてはキャシュカイのシェアを脅かすことが目的ではなく、トヨタキアフォルクスワーゲンといったメーカーのCセグメント・クロスオーバーのシェアからとることが重要な使命だと思っている。」とも語った。

▶ 2015 ジュネーブ・モーターショー

おすすめ記事