ランドローバー『ディスカバリー』に特別仕様車 「銅色」アクセントが映える7人乗りSUV

公開 : 2025.05.16 07:45  更新 : 2025.05.20 16:02

ランドローバーは大型SUV『ディスカバリー』に2つの特別仕様車を設定しました。35年の歴史を称え、専用のカラーやホイールデザインを採用し、ユニークな仕上がりに。テンペスト・エディションは日本では20台限定です。

歴史を称える名称 20台限定モデルも

ランドローバーは、大型SUV『ディスカバリー』の2つの特別仕様車を発表し、新たにアクセサリーパックも追加した。発売から8年目を迎える現行世代の魅力を維持する狙いだ。

新しい特別仕様車について、ランドローバーは「ディスカバリーの35年の歴史を称え、その名称にモデルの歴史をさりげなく反映させた」と説明している。

ランドローバー・ディスカバリー・テンペスト・エディション(欧州仕様)
ランドローバー・ディスカバリー・テンペスト・エディション(欧州仕様)    ランドローバー

1つ目の特別仕様車『テンペスト(Tempest)』は、1998年の発売前に2代目ディスカバリーで使用された開発コードネームから名付けられた。3色のカラーバリエーションが用意され、マット仕上げの保護フィルム、カッパーカラーのルーフとトリム、専用バッジ、専用ホイールデザインを特徴とする。

2つ目の『ジェミナイ(Gemini)』は、初代ディスカリーのターボディーゼルエンジンに敬意を表して名付けられた。6色のカラーバリエーションと、同様のトリムエレメントを採用し、専用バッジ、後部座席のクーラーコンパートメント、シート背面の端末ホルダー、3ゾーンのクライメート・コントロールを標準装備している。

これらの特別仕様車に加え、『ビーチデイズ(Beach Days)』、『ロードトリップ(Road Trip)』、『スノーデイズ(Snow Days)』の3つのアクセサリーパックが導入された。各パックには、それぞれオプション装備が揃っている。

外観やパワートレインに変更はない。ディスカバリーには引き続き、最高出力350psと最大トルク71.3kg-mを発揮するマイルドハイブリッドの3.0L直列6気筒ディーゼルエンジンが搭載されている。0-100km/h加速6.3秒、最高燃費14.1km/l、牽引能力3500kgを実現する。

日本向けのウェブサイトを見ると、ディスカバリー・テンペスト・エディションは全国20台限定となっており、価格は1347万6000円(税込み)から。一方のディスカバリー・ジェミナイ・エディションは1138万円(税込み)からとされている。

現行世代のディスカバリーは、2016年のパリ・モーターショーで初めて発表されてから9年近くが経つ。7人乗りモデルとしてはランドローバー最古のモデルラインとなっている。

ディスカバリーは同社のグローバルラインナップにおいて重要な役割を果たしている。3月末までの12か月間で、ディスカバリーは1万4000台以上販売されたが、これはジャガーFペイスの生産最終年における販売台数を上回るものだ。

しかし、比較的安定した販売を維持しているものの、8倍以上を売り上げるディフェンダーの影に隠れてしまっている。

現在、次世代のディスカバリーモデルの開発が進行中であり、ディフェンダーとの差別化を図り、独自の「領域」を確立することが優先課題となっている。しかし、ランドローバーは新型車の発売時期については一切明らかにしていない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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