桐生八木節まつりで出会ったスバル360オーナー!アルファ・ロメオひと筋30年からなぜスバリストに?【家族愛と地元愛】

公開 : 2025.08.16 12:05

それぞれの魅力とともに

さてスバル360がやってきて、アルファ・ロメオの魅力は引き立ったのだろうか。

「1969年のスバル360に乗った後に1964年のスパイダーをドライブすると、同じ年代にも関わらずやっぱりアルファ・ロメオは凄いと感じます。変な話ですが、乗り換えた直後は現代のクルマと変わらないじゃないかと思うくらい、乗りやすいんです。それだけ先進的であり、しっかりと走る。長い歴史がそうさせているんですね」

バル360に乗っていると小さい子供たちが笑顔で手を振ってくれると長島さん。
バル360に乗っていると小さい子供たちが笑顔で手を振ってくれると長島さん。    内田千鶴子

そう語る長島さんは、さらにその歴史に想いを馳せるだけでなく、イタリアそのものにも目が向き、実際に現地にまで赴くほどの魅力を感じたようだ。

一方で、スバル360の魅力も引き立った。

「確かに歴史の長さは違いますが、日本の庶民が買える第一号みたいなクルマがこのスバル360です。たまたま知人が乗るフィアット500と比べると、室内空間はスバル360の方が個人的には広いと感じます。

富士重工はそれまで四輪車なんてほぼ作ったことがない、市販車第1号みたいなクルマなのに、よくここまで室内空間をちゃんと確保して、大人が4人が乗って走れるクルマを最初から作れたと驚きます。初めて飛行機屋さんが作ったクルマがこれなんですよ、すごいですよね」

たまたま思い出があり、尊敬する方が絶賛したことで手に入れた長島さんのスバル360。それによってアルファ・ロメオの魅力が再確認できたとともに、スバル360の偉大さにも気づかされたのだ。

もうひとつ長島さんには嬉しいことがあった。それはスバル360に乗っていると小さい子供たちが笑顔で手を振ってくれること。

近所の公園などに止めていると、「昔、このクルマの部品を扱っていましたとか、声をかけてもらえるんです。これは地元じゃないとなかなかない経験ですね」と語る、地元愛も増した長島さんであった。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    内田俊一

    Shunichi Uchida

    日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を生かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。長距離試乗も得意であらゆるシーンでの試乗記執筆を心掛けている。クラシックカーの分野も得意で、日本クラシックカークラブ(CCCJ)会員でもある。現在、車検切れのルノー25バカラとルノー10を所有。
  • 撮影

    内田千鶴子

    Chizuko Uchida

    イタリアとクルマが大好きで、1968年式のFiat 850 spider Serie2を20年以上所有。本国のクラブツーリングにも何度か参加している。イタリア旅行時は、レンタカーを借りて一人で走り回る。たまたま夫が自動車ジャーナリストだったことをきっかけに取材を手伝うことになり、写真を撮ったり、運転をしたりすることになった。地図は常にノースアップで読み、長距離試乗の時はナビを設定していても、ナビシートで常に自分で地図を見ていないと落ち着かない。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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