【近未来の正しい姿とは】アウディは得意のデジタル技術に磨きをかける!大切なのはシンプルさ

公開 : 2025.10.01 11:45

2025年のアウディは、新世代プラットフォームを採用したオールニューモデルを積極的に投入しています。その代表格『アウディQ6 eトロン』をサンプルに、大音安宏が新たなデジタル機能と、その体験をご紹介します。

新世代アウディはデジタル機能を強化

2025年のアウディは、新世代プラットフォームを採用したオールニューモデルを積極的に投入している。その代表格といえるのが、アウディとポルシェで共同開発した新高性能BEV向けプラットフォーム『PPE』を採用する『アウディQ6 eトロン』だ。

新世代アウディでは、同社が得意とするデジタル機能が強化されているのも特徴のひとつ。今回は新たなデジタル機能と、その体験をご紹介しよう。

新世代プラットフォームを採用した『アウディQ6 eトロン』。
新世代プラットフォームを採用した『アウディQ6 eトロン』。    アウディ・ジャパン

今年のアウディは、積極的に新車を投入している。2月の『A5』投入を皮切りに、3月には『Q6 eトロン』、7月には『Q5』と『A6 eトロン』を同時発表するなど話題豊富だ。

これら4車種に共通する特徴は、エンジン車の『PPC』とBEVの『PPE』という新世代プラットフォームを採用していること。そして、同時に注目すべき点として、デジタル機能の強化がある。

近年のアウディは、未来的なスタイルと機能の向上を両立させるべく、LEDヘッドライトや流れるウインカー『ダイナミックターンインディケーター』、多機能なフル液晶メーターパネル『アウディバーチャルコックピット』などの先進機能を積極的に採用し、ブランドの先進感をアピール。

それらの特徴的な機能は他社も同等のものを採用するなど一歩先を進み、今も進化を続けている。その大幅なステップアップを図ったのが、PPCやPPEを採用する新世代モデル群だ。それではQ6 eトロンを例に紹介しよう。

クルマの表情を変える?デジタルライトシグネチャー

安全機能としてだけでなく、クルマの表情にもなっている現代のライティング機能。アウディでは、デジタルデイタイムライトの点灯パターンを変更可能な『デジタルライトシグネチャー』を採用。初搭載のQ4 eトロンでは4パターンのみだったが、Q6 eトロンでは8パターンまで拡大した。

優れた視界と視認性を両立したLEDライトは今や標準的なアイテムであるが、アウディはクルマの表情を変化させるというユニークさを加えた。これも高度なシステムがなせる技だ。

デジタルデイタイムライトの点灯パターンを変更可能な『デジタルライトシグネチャー』。
デジタルデイタイムライトの点灯パターンを変更可能な『デジタルライトシグネチャー』。    アウディ・ジャパン

LED式となるリアテールランプも『デジタルOLEDリアライト』に進化し、フロント同様のデジタルライトシグネチャー機能を追加。360個のセグメントに分割されたOLEDパネルが、独自のアルゴリズムで点灯する。

また、テールランプには、乗員が車両から降りる際や前方に障害物を検知した際、周囲のドライバーや歩行者などに、特定のライトシグネチャーで知らせる機能も盛り込んでおり、周囲の安全性の向上にもつなげている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    大音安弘

    1980年生まれ、埼玉県出身。幼き頃よりのクルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者に転身。現在は自動車ライターとして、軽自動車からスーパーカーまで幅広く取材を行う。原稿では、自動車の「今」を分かりやすく伝えられように心がける。愛車は、スバルWRX STI(VAB)とBMW Z4(E85)など。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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