【プラットフォームはポルシェと共同開発】アウディBEVの大本命!ミディアムクラスSUV『Q6 e-トロン』発売

公開 : 2025.03.31 11:45

アウディが新世代BEVとなる『アウディQ6 e-トロン』を日本に導入しました。ミディアムクラスでは初となり、プラットフォームや電子アーキテクチャーも初採用のものとなります。上野和秀のレポートです。

待望のミディアムクラスBEV SUV導入

アウディは2027年までに、コアなセグメントすべてにバッテリー電気自動車(BEV)を導入すると発表している。その一環として新世代BEVの第一弾として送り出されたのが『アウディQ6 e-トロン』である。

これまでアウディBEVのSUVカテゴリーは、アッパーとコンパクトだけで、ボリュームゾーンのミディアムクラスが欠けていた。今回のQ6 e-トロンの投入により、BEVのSUVカテゴリーのコマが揃ったことになる。

新世代BEVの第一弾としてミディアムクラスに送り出された『アウディQ6 e-トロン』。
新世代BEVの第一弾としてミディアムクラスに送り出された『アウディQ6 e-トロン』。    上野和秀

全長で較べるとQ6 e-トロンの立ち位置が理解できる。Q8 e-トロン(4915mm)とQ4 e-トロン(4590mm)に対しQ6 e-トロンは4771mmと中間のサイズとされている。

今回導入されるのはベースグレードとなる2WDで後輪駆動の『Q6 e-トロン』と、アウディを象徴するAWDの『Q6 e-トロン・クワトロ』、高性能版の『SQ6 e-トロン』の3タイプ。

それぞれのパフォーマンスを記すと、後輪駆動のQ6 e-トロンは、83kWhのバッテリーと185kW/251psを発揮する1基の電気モーターをリアに搭載し、0-100km/h加速は7.0秒。

Q6 e-トロン・クワトロは、100kWhのバッテリーを搭載し、前後に配置されるモーターによる285kW/387psのシステム出力で、0-100km/h加速は5.9秒でこなし、最高速度は210km/hをマークする。

スポーツグレードのSQ6 e-トロンは、クワトロと同じ100kWhのバッテリーで、360kW/489ps(ローンチコントロール使用時は 380kW/516ps)のシステム出力を誇り、0-100km/h加速は4.3秒(ローンチコントロール使用時)、最高速度は230km/hに達する。

またQ6 e-トロン・シリーズは、アウディの歴史を彩る数々の名車を送り出してきたインゴルシュタット工場で生産される初のBEVとなる。

新開発のプラットフォームPPEを採用

アウディQ6 e-トロンは、これまでの同社BEVとは全く異なる内容とされ、アウディの変革における次のステップを示す最初のモデルとなる。最先端の生産体制と積極的な持続可能な取り組みを背景に生み出される

ポルシェと共同開発した『プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック(PPE)』を用いる最初の市販モデルで、『E3(end to end electronic architecture)1.2』と呼ばれる電子アーキテクチャーも初採用される。

こちらは今回導入される3グレードのうち、高性能版となる『SQ6 e-トロン』。
こちらは今回導入される3グレードのうち、高性能版となる『SQ6 e-トロン』。
    上野和秀

Q6 e-トロンは、パワフルでコンパクトかつ高効率な電気モーターと、新開発のリチウムイオンバッテリーにより、高いパフォーマンスと長い航続距離を両立。2WDモデルのリアアクスルには、ヘアピンコイルを採用する最大トルク45.8kg-mを発生するPSM(永久磁石同期モーター)が搭載される。

クワトロ・モデルのリアアクスルには共通のヘアピンコイルを採用する59.1kg-mのPSMを備え、フロントアクスルには、最大トルク28.0kg-mを発生するASM(非同期機モーター)を搭載。これにより俊敏かつ力強い加速力と、優れたハンドリングを実現。さらに、ドライサンプ方式の新冷却システムを採用し、パワートレインのコンパクト化と軽量化を図り、効率性とパフォーマンスを両立させた。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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